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2020.08.02 | Comments(0) | Trackback(0) | カテゴリ神楽

塚沢早池峰神楽「龍殿の舞」@2020遠野座夜神楽

本日からは、令和2年8月1日に行われた「とおの物語の館 遠野座」にておこなわれた夜神楽についてです。
先週も見に行きましたが、この日は塚沢早池峰神楽が当番ということで久しぶりに見たいと思って馳せ参じた次第。
先週の平倉と今週の塚沢と掛け持ちさんは忙しい日々だったと思います、お疲れ様でした。

塚沢早池峰神楽さんの由来について

「宮守町下宮守塚沢地区に伝わる神楽。岳神楽の流れをくむ山伏神楽で、寛政年間頃より踊り継がれているという。
口伝によると塚沢の磔峠の下、児野門兵衛・深治の両人が岳神楽の興行中に見込まれ、岳で舞手が足りなくなると応援を求められて馳せ参じたという。
昔から早池峰神楽を名乗り、明治40年の神楽幕には向鶴の紋がある。また、文政5年銘の「耳なし権現」と呼ばれる古い権現様があり、他にもそれ以前と思われる権現様もあるという。」

ということです。



この舞は、本田安次によれば平安朝後期の記録によれば修生会の記録の中に「龍天・毘沙門・鬼」という記述が見られ、当時の方呪師がこれを執り行っていたという。

IMG_916520200801200838.jpg

その流れを受けて修験山伏が加持祈祷の中でこの舞を意義付けたということも推量されるであろう。

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ともあれ、山伏神楽においての龍殿は法印神楽の両天と同じ意味合いを持っているものの、その期待されるご利益(?)の違いから舞われる形式は異なる。しかしながら、共に四方の邪気を祓う舞として重要な位置づけをされている舞である。

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もっとも山伏神楽では、二人舞のアクロバティックな所作を含むもので、観客の趣向に寄り添う内容ともなっている。

IMG_919020200801202044.jpg

動画でどうぞ

テーマ:伝統芸能 - ジャンル:学問・文化・芸術

2020.08.02 |

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祭・・・それは祈り、畏れ、そして縋り付くばかりの信仰、神人共生の歓びの象徴。さて、明日のエネルギーの糧を求めに彷徨おう。

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