猿田彦が舞う 平倉神楽「天降り」@2009遠野座 夜神楽
さて本日は、遠野座夜神楽の続きで天降りの舞です。
幕だしの歌は謎めいています
〽 センヤーハー 西の雲
東の雲と会いなれば 雲と雲との遊ぶなり 遊ぶ雲なり
南部神楽で西の雲舞というと鶏舞ということになりますが、どう関係があるのかは不明です
太鼓の荒拍子で舞です猿田彦の神
早池峰神楽で荒舞というと、五穀舞や諷誦そしてこの天降り舞。
この日の舞手は塚沢神楽の若手でした。
天降りの舞は、天孫降臨に際して瓊々杵命の道引きをした猿田彦命の荒々しいネリ舞で始まります。
コロナ禍のために様々な神楽の場が中止だったため、しばらくぶりに生の山伏神楽を見たので、この荒舞で気持ちがスカッと晴れました。
猿田彦命のネリが終わると幕から天忍日命、天宇受賣命、天津久米命の三神が手に矢を携えて出て問う。
オウ あれに見え候はいかなる悪神悪鬼にて候ぞ 問うて参るべしのう
オウ 我はこれ天の御孫の補佐の臣、天宇受賣命たり、汝は如何なる悪神悪鬼にて候ぞよのう
応えて オウ なかなか参候 我はこれ猿田彦大神たり 天の御孫の天降らせたもうと存じ
郷地の導きのそのために現れたり
オウ その儀なら今より後は 我が臣下とすべし、郷地の導きし給うべしのう
ということでめでたく千代の御神楽で舞納めます
動画でどうぞ
