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2020.07.12 | Comments(0) | Trackback(0) | カテゴリ神楽

うぐいす沢神楽「彦炎出見命」@2010鹽竈神社例祭奉納

さて本日は平成22年8月9日に奉斎されました、奥州市水沢鎮座鹽竈神社例大祭からうぐいす沢神楽で彦炎出見命です。

演目は海幸山幸の物語です。

彦炎出見命は、兄火遠理命から釣り竿を借りて海に出て魚釣りをしようとします



兄火遠理命です 汝の持ちたる弓矢と魚釣り竿とを交換せんと宣ります

2010DSC09968.jpg

しかしながら、彦炎出見命はなれない釣りのため一向に釣れないどころか、大事な釣り針を魚に取られてしまいます。

2010DSC09973.jpg

兄に報告し、代わりに自らの十束の剣を砕いて千本の針を差し出すも、元の釣り針を返せの一点張りです。
困り果てた彦炎見命が、魚を訪ねようと浜辺を歩いていると、塩土翁が現れ、竜宮城へ参られよと助言します。
かくて彦火火出見命は
〽 おう有り難や しかれば教えにまかせ竜宮城へと急ぐなり
と、道行となります。

2010DSC09976.jpg

竜宮城についてみると豊玉姫が待ち受けて共に夫婦になる

2010DSC09984.jpg

さて、この演目の佳境は実にこれが後にある。

二人が竜宮に入った後に村人ならぬ海底のタコ・フグが出て滑稽に事の顛末を語る。

このあたりの道化の役目は浜神楽の系譜を引いている証左ともなる。

さらにこの道化たちのセリフが効いている
「今の浮世は、天の神でも、地の神でも油断がならぬ浮世じゃわいな アソレ」

2010DSC09988.jpg

動画でどうぞ

テーマ:伝統芸能 - ジャンル:学問・文化・芸術

2020.07.12 |

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Author:祭りの追っかけ
祭・・・それは祈り、畏れ、そして縋り付くばかりの信仰、神人共生の歓びの象徴。さて、明日のエネルギーの糧を求めに彷徨おう。

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