うぐいす沢神楽「御神楽」@2010鹽竈神社例祭奉納
さて本日からは平成22年8月9日に奉斎されました、奥州市水沢鎮座鹽竈神社例大祭から奉納神楽です。
この日は、水沢羽田町のうぐいす沢神楽が招請されての上演でした。
鹽竈神社は駒形神社の境内社となっていますが、水沢はもともとは鹽竈村といい、鹽竈神社が鎮座されていた。
明治4年に鹽竈神社本殿が、現在の奥宮である式内社駒形神社の遥拝所となり、明治36年に鹽竈神社は境内社の春日神社に合祀され、鹽竈神社が代わりに駒形神社本宮となった。
例年は水沢地区の神楽団体が交互に招かれて奉納していましたが、今年はコロナ禍の影響で神事のみとなっています。
ということで、うぐいす沢神楽さんについて「瀬台野系神楽口唱歌誌」他から
「明治26年8月12日鎮座山神神社奉納神楽として創設された。その後第四代まで続いたが継続することが困難となり、昭和13年に神楽供養碑を建立して活動休止となる。
その背景には時代の趨勢で、舞台手踊や新派劇団の組織と戦争態勢になったため活動が困難になったということです。
昭和63年、地域民から復活の声が高まり川内神楽保存会3代目師匠の指導を得て復活したが、舞手が高齢化して演目も限られたものとなった。
平成8年に地域の若者を募り稽古をすすめ、平成12年に舞台披露の伝承式典を開催し、幕神楽を充実して今日に至る。
初代座元佐藤清三郎、二代佐藤清左衛門、三代佐藤清次郎、四代今野武之進」
ということで、現在の代表者は佐藤満男さんです。
御神楽は瀬台野神楽系では表式六番の一番とされ、祭典及び神楽の最初に舞うことを常とされている。
天照皇大神が高天ヶ原天の岩戸にお隠れになった時、八百萬の神々が集まって種々のはかりごとをした。
最初に鶏をたくさん集めて鳴かせたり、踊らせたのを型どりて鳥舞ともいい、鳥甲の装いもこの意であろう。通常四人舞とする。面はつけずに扇と鈴木を持って、細かな足取りで練舞と崩舞とを組み合わせ、手さばき足さばきの揃いが見どころとされている。
(以上 「瀬台野系神楽口唱歌誌」より)
動画でどうぞ
