白浜神楽「作耕舞」@2015白浜神楽上演会
さて本日は、平成27年9月26日に一関市花泉町涌津市民センターで行われた白浜神楽上演会から作耕舞です。
作耕舞の内容は、文字通り稲作の神様を崇め奉るというもので、法印神楽の宇賀玉(保食神)の筋書き通りです。
作耕舞のストーリーを写真に沿って説明します。
最初に保食神(女神)が宇賀玉を手にもって現れます。
それを鬼神が奪って虚空に飛び去ります。
困り果てた保食神は玉を取り返すべく素戔嗚尊を呼びだそうとしますが、現れたのは自称「素戔嗚尊末孫の大黒様」です。
しかたなく、保食神は大黒様に玉を取り返せよと命じます。
大それた依頼に思案した大黒様は一計を案じます。
(陸前浜乃法印神楽本によると「太田神が魔王を騙し返す」とあります)
作耕舞ですので、田植えに関する所作事をするのですが、ここから先は千葉会長さんの一人舞台です。
田起こしから種蒔まで農事を再現する田植踊りで、予祝芸能でもあります。
更に農作業の休憩時には孕み女の役どころとして嬶が出て滑稽なやり取りをします。
鬼神が酒好きであることを知って、大黒様は鬼神にたんまりと酒を飲ませることにしました。
酒はもちろん地元の銘酒「磐ノ井」です。
って、本当に酒コ飲んでます。あんまり飲まねようにね。
すっかりと酔いつぶれた鬼神の懐をまさぐり、ついに宇賀玉を取り返します。
大黒様が去った後に本物の素戔嗚尊が現れて鬼神を退治します。
(陸前浜乃法印神楽本によると「神使出て追い討ちす」とあります)
白浜神楽の皆さん、南部神楽調査にあたった皆さん、本当にご苦労さまでした。
動画でどうぞ
