幸田神楽「天王厄神除けの舞」@2009幸田神楽鑑賞会
さて本日は平成21年9月27日に花巻市の幸田ふれあい館で行われました幸田神楽鑑賞会から天王厄神除けの舞についてです。
今更申すまでもなく山伏神楽の天王舞とは牛頭天王の巨旦将来を退治し、疫病神を退散させる祈祷舞のことです。
なので本日は、現在世界中を患わせているcovid-19の一刻も早い終息を願って天王舞を掲載します。
下図は「日本の芸能早池峰流山伏神楽」P71掲載の天王舞の呪符です。
蘇民将来の子孫はこれを門に貼ることによって疫病を逃れるというご利益があります。
ということで蘇民将来です。
蘇民将来伝説に出てくる疫病消除の神様は武塔神という北国の神様という設定になっています。
北国の神武塔神が妻女を得るため南海をさして旅をする途中で、宿を乞うたを裕福な弟の巨旦将来は断り、貧しい兄・蘇民将来は粗末ながらもてなした。
そして、武塔神が南海まで八万里ある旅をしていることを述べると、蘇民将来は「君未だ三万里にも及ばず。さらば数万里を走る寶船を君に奉らん」と助言します
武塔神が無事に南海国に着き、頗梨采女と結ばれて8人の息子を産んで国に帰る途中で再び蘇民将来に会います。
そこへ巨旦将来が戦を仕掛けて来ます。
神戦ですが、巨旦将来は道化面の姿で、杓文字やヘラやお玉で頗梨采女の息子たちと戦いを演じます。
そしてめでたく巨旦退治ができたところで、面を外しての崩し舞で舞納めます。
動画でどうぞ
