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2020.05.13 | Comments(0) | Trackback(0) | カテゴリ神楽

綾内神楽「悪神退治の舞」@2008石鳩岡神楽交流会 in 雲龍庵

さて本日は、平成20年11月16日に花巻市東和町の雲龍庵にて開催されました石鳩岡神楽交流会から綾内神楽で悪神退治の舞です。

悪神退治とは建御雷命と経津主命の二神が大己貴命から国譲りを受けるというくだりを舞にしたものです。

冒頭から荒々しい太鼓の響きにのって激しい荒舞、しかも二人舞なのでパワー倍増している。
かてて加えて、観客からも威勢のよい掛け声がかかる。神楽の見巧者、釜石のKさんならではといった感じ。



さて、この悪神退治という舞曲は本田安次著「山伏神楽・番楽」によると、尊揃の異伝としてある。

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尊揃は出雲の国譲りの物語を神楽にしたもので、天照大御神が出雲の大国主命(大己貴命)に国を譲るようにと使者を遣わしますが、なかなか戻ってこなかったので、天下無双の剛力で知られる建御雷命と経津主命を呼び寄せて従わせたという筋書きです。

悪神退治は、建御雷命と経津主命の二神が大己貴命と戦をする場面が主題になって、とにかく勇壮な荒舞に仕立て上げています。

国を譲った大己貴命が後ほどは二心を起こさないことを誓って手判を押して奉じたとあり、これを三種の神器の神璽の始まりとしている。
法印神楽でいうところの魔王神璽の演目内容と相似している。

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最後は、安らけく平けく安国と定まれば、千代の御神楽奏すべしとてくずしの御神楽舞で舞い納めます。

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テーマ:伝統芸能 - ジャンル:学問・文化・芸術

2020.05.13 |

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祭・・・それは祈り、畏れ、そして縋り付くばかりの信仰、神人共生の歓びの象徴。さて、明日のエネルギーの糧を求めに彷徨おう。

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