中乙念仏踊「大笠踊ほか」@2010第50回 大迫郷土芸能祭
さて本日は、平成22年9月23日に行われた第50回 大迫郷土芸能祭から中乙念仏踊です。
由来について「岩手の民俗芸能」より
「念仏踊りは空也上人に始まるとされるが、同地区に伝わったのはいつの時代か不明である。大迫上町の金右衛門が、内川目村中通の久四郎に書き写して与えた念仏文には享保四年(一七一九)とあり、このころに伝えられたと思われ、約百七十年続いている。踊りは二十五菩薩が、死者を仏の世界に迎えることを意味しており、盆の十二日に勢ぞろいして踊ったといわれる。近年は江戸時代の餓死者の供養祭である盆のあんどん祭りなどに参加している。」
ということです。
念仏かけでツボけを持った僧形の踊り手を先頭にして回向する屋敷の庭に舞い込みます。
演目名のとおり台笠が踊り手の後方で四つ門笠を振り回します。この回転によって祖霊回向が成就するという信仰です。
さらに、唄や太鼓、それにササラの音で鎮魂を祈ります。
最後はアップテンポの囃子になりますが、こうなると囃子のメロディーは盛岡さんさ踊りや北上地方の鬼剣舞のものと相似してきます。
動画でどうぞ
