早池峰岳神楽「龍殿」@2010夜神楽の舞
さて本日は、平成20年7月5日に花巻市仲町三の丸公園にて開催された「夜神楽の舞」から早池峰岳神楽で龍殿です。
岳神楽については、云うまでもありませんが、日本を代表する山伏神楽で大償神楽とともに早池峰神楽として国の重要無形民俗文化財であり、世界的にもユネスコの無形文化遺産に登録されているものです。
この舞は、本田安次によれば平安朝後期の記録によれば修生会の記録の中に「龍天・毘沙門・鬼」という記述が見られ、当時の方呪師がこれを執り行っていたという。
その流れを受けて修験山伏が加持祈祷の中でこの舞を意義付けたということも推量されるであろう。
ともあれ、山伏神楽においての龍殿は法印神楽の両天と同じ意味合いを持っているものの、その期待されるご利益(?)の違いから舞われる形式は異なる。しかしながら、共に四方の邪気を祓う舞として重要な位置づけをされている舞である。
もっとも山伏神楽では、二人舞のアクロバティックな所作を含むもので、観客の趣向に寄り添う内容ともなっている。
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