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2020.03.26 | Comments(0) | Trackback(0) | カテゴリ神楽

嶽流石鳩岡神楽「権現舞~御花口上」@2006石鳩岡観音堂神楽殿

さて本日は、平成18年8月10日に花巻市東和町の石鳩岡観音堂神楽殿において行われた神楽奉納から権現舞です。

石鳩岡神楽さんの由来について

「石鳩岡神楽とは岩手県花巻市東和町石鳩岡に伝わる山伏神楽のことである。天保五年(1834)、早池峰岳神楽の小国常盤守より伝授、独立免許されたものである。以来170余年その間には火災による道具の焼失、あるいは座中の欠員等、幾多の危機に遭遇するも、師匠岳神楽と同一に舞える古い舞技を伝えている。そのため。南部家の家紋の双鶴の紋章を幕類装束等―切に使用することを許され、併せて木杯を賜り以来毎年南部家の祭神桜山神社の専属神楽として例大祭に神楽を奉納している。
また、早池峰神社から神楽の存続に対する功績により表彰されている。昭和58年 ∃一ロッパ芸術協議会による、日本特集芸術祭に国際交流基金の派遣団体のうちに選ばれ渡欧―ヶ月にわたり六ヶ国公演する。平成23年3月 国の記録作成等の措置を講ずべき無形文化財に選択される。」

とあります。



さて、蝉時雨が降り注ぐ中での観音堂神楽奉納も最後の権現舞です。

山伏神楽の権現様は、神様が人間の目に見える姿形で現れたということで、神格を持った存在として全ての神楽の最後に舞われるものです。ですので、あらゆる神楽演目は、この権現舞を導くためのものともいえるかもしれません。

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また、早池峰神楽でも昔はこの権現様を奉じて集落を門打して宿神楽を行ったというこです。

石鳩岡神楽さんでも、附属する東和町石鳩岡の駒形神社ばかりでなく花巻市内の大小神社へも祈祷権現舞を奉納しているようです。

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10年ほど前の神楽探訪を掲載しましたが、平成27年度から文化庁と県教委で石鳩岡神楽・土沢調査が行われ、その調査報告書が刊行されるということです。さらに来年度以降には映像記録も開始するということで、益々目が話せない両神楽であります。


P110030520160818135557.jpg

動画でどうぞ


テーマ:伝統芸能 - ジャンル:学問・文化・芸術

2020.03.26 |

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Author:祭りの追っかけ
祭・・・それは祈り、畏れ、そして縋り付くばかりの信仰、神人共生の歓びの象徴。さて、明日のエネルギーの糧を求めに彷徨おう。

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