嶽流石鳩岡神楽「山の神舞」@2006石鳩岡観音堂神楽殿
さて本日からは、平成18年8月10日に花巻市東和町の石鳩岡観音堂神楽殿において行われた神楽奉納から山の神舞です。
新型コロナウィルス対策で様々な芸能発表の場や祭りが中止、縮小開催されていますので、当分はこのように過去に訪問したものを掲載していくことになります。
さて、石鳩岡神楽さんの由来について
「石鳩岡神楽とは岩手県花巻市東和町石鳩岡に伝わる山伏神楽のことである。天保五年(1834)、早池峰岳神楽の小国常盤守より伝授、独立免許されたものである。以来170余年その間には火災による道具の焼失、あるいは座中の欠員等、幾多の危機に遭遇するも、師匠岳神楽と同一に舞える古い舞技を伝えている。そのため。南部家の家紋の双鶴の紋章を幕類装束等―切に使用することを許され、併せて木杯を賜り以来毎年南部家の祭神桜山神社の専属神楽として例大祭に神楽を奉納している。
また、早池峰神社から神楽の存続に対する功績により表彰されている。昭和58年 ∃一ロッパ芸術協議会による、日本特集芸術祭に国際交流基金の派遣団体のうちに選ばれ渡欧―ヶ月にわたり六ヶ国公演する。平成23年3月 国の記録作成等の措置を講ずべき無形文化財に選択される。」
とあります。
山伏神楽においてこの舞は最高の祈祷舞とされている。
山の神の本地を語り、爪米に象徴されるように豊作を祈り、刀や幣束で悪魔を払うものである。
一頻り舞ったあと、千早を脱いで太刀舞があったあと、面と鳥兜を外し、直面に白采をつけてくずし舞となります。
象徴的なのは右手に開扇を持って、左手の幣束と鈴木を力強く打ち振りながら祈祷をする所作です。とても神秘的です。
〽 さらさらと天降ります山の神 和合の利益いやましにける
センヤ おもしろし 山の神の由来をくわしくたづぬるに 山祇の命とは自らが事
〽 センヤ おもしろし 自らは一年に一度、二年にふたたび降るべくにてはなけれども
岳々のこしを自由に巡らせたもうは自らが事
〽 センヤ おもしろしヒヤ 盗賊の難、太刀打ち流れ矢っきたって見ゆるとも 今日今夜まつらせ給う大旦那小旦那のご祈祷にあい誓ってとらすべし
動画でどうぞ
