平倉神楽「権現舞」@2010第17回遠野郷神楽共演会
さて本日は、平成22年12月24日に遠野市青笹町のたかむろ水光園で開催された第17回遠野郷神楽共演会から平倉神楽で権現舞です。
山伏神楽の権現様は、神様が人間の目に見える姿形で現れたということで、神格を持った存在として全ての神楽の最後に舞われるものです。ですので、あらゆる神楽演目は、この権現舞を導くためのものともいえるかもしれません。
二戸地方の山伏神楽では最初に権現舞をする所もありますが、こちらは神楽の前に悪魔祓いと清祓の意味があるようです。
まずは下舞から
権現舞は山伏神楽の信仰そのものといえるもので、村々を廻って祈祷するためには欠かせない象徴として存在する。
神楽はまた、神々の物語を演出しながらも最後は神仏の御加護が現れたことに感謝と畏敬の念をこめた御神楽で舞納める。
その御神楽舞の昇華した位置にまた権現様があり、その威徳によって民衆の願いが叶うということになっている。
今世間では新型コロナウィルスの感染予防ということで一般的なイベント自粛ばかりでなく、神事芸能も公開の場が憚れてきている。致し方ないことではありますが、このような時こそ疫病退散のご祈祷をと願うものです。
動画でどうぞ
