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2020.03.16 | Comments(0) | Trackback(0) | カテゴリ神楽

湧水神楽「龍殿の舞」@2010第17回遠野郷神楽共演会

さて本日は、平成22年12月24日に遠野市青笹町のたかむろ水光園で開催された第17回遠野郷神楽共演会から湧水神楽で龍殿の舞です。

湧水神楽さんの由来については次のとおり

「遠野市宮守町達曽部湧水地区に伝わる神楽。五拍子で多少テンポが速いのが特徴。昭和7年に花巻市大迫町外川目の合石神楽を師として成立した。
もと早池峰岳系であったが、明治期に衰退後大償流を取り入れた。その後一時絶え、再び合石神楽に教えを受けて復活した。中
昔は近隣の附馬牛町や花巻市大迫町内川目、外川目にも門かけしたという。
斉駒形神社例祭、達曽部八幡神社例祭、神倉神社例祭等に奉納している。」

ということです。



この舞は、本田安次によれば平安朝後期の記録によれば修生会の記録の中に「龍天・毘沙門・鬼」という記述が見られ、当時の方呪師がこれを執り行っていたという。

その流れを受けて修験山伏が加持祈祷の中でこの舞を意義付けたということも推量されるであろう。

DSC0780020160818134028.jpg

ともあれ、山伏神楽においての龍殿は法印神楽の両天と同じ意味合いを持っているものの、その期待されるご利益(?)の違いから舞われる形式は異なる。しかしながら、共に四方の邪気を祓う舞として重要な位置づけをされている舞である。
もっとも山伏神楽では、二人舞のアクロバティックな所作を含むもので、観客の趣向に寄り添う内容ともなっている。

DSC0780320160818105341.jpg

動画でどうぞ。

テーマ:伝統芸能 - ジャンル:学問・文化・芸術

2020.03.16 |

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祭・・・それは祈り、畏れ、そして縋り付くばかりの信仰、神人共生の歓びの象徴。さて、明日のエネルギーの糧を求めに彷徨おう。

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