南部笹流大平神楽「牛若丸一代記の内 五條の橋」@2020第41回志波姫神楽鑑賞会
さて本日は、第41回志波姫神楽鑑賞会から南部笹流大平神楽で牛若丸一代記の内 五條の橋です。
弁慶が会場を走り回ります。
由来について
「明治二三年頃、田代政之進が庭元となり、岩手県胆沢郡衣川村上衣川の高橋忠右エ門を招き、部落の若者達に神楽の指導を行い、笹流梅崎神楽として発足した。
戦後南部笹流大平神楽と改め、故鹿野吉三郎を師匠として継承してきた。
初代庭元田代政之進、二代鹿野吉三郎、三代鹿野信一、現在の庭元鹿野一男は四代目である。
平成元年三月一日、志波姫町教育委員会より、無形民俗文化財第一号の指定を受けた。」
とあります、大平神楽は近隣の加賀野神楽、新井田神楽、不動堂神楽、深谷神楽などに伝授し師匠格ともなっている。
大平神楽さんは神楽の本来の形式を大切にしているようで、幕出しは欠かさない。
〽 センヤーハー 牛若がホー 五條の橋へと急ぐとお 急ぐとお
鞍馬寺に預けられた牛若丸が源氏再興のため夜な夜な修行を積み奥州平泉の藤原秀衡公を尋ねようと山を降りる決心をする。
武蔵坊弁慶が世の中から戦が無くなることを願って夜な夜な五條の橋の上で道行く者から刀を奪い取り、千本目の相手として都を騒がす小冠者を待ち伏せます。
弁慶が都中を駆け抜ける場面を客席に降りて表現した。
往年の南部神楽らしい演出で大変良いと思いました。
五條の橋の上で決戦となります
牛若丸が兵法を駆使して弁慶を打ち負かします。
主従の約束を交わして、奥州平泉へと供に旅立つという場面です。
動画でどうぞ
