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2020.02.16 | Comments(0) | Trackback(0) | カテゴリ祭り

水掛け祭で豊年手踊り@2020大東大原水掛け祭り

さて本日は、大東大原水掛け祭りから個人的には祭りの華だと定義付けている豊年手踊りです。

今年の水掛け祭りは異常とも思える暖冬で、水掛けロードも春の雰囲気でしたが小正月の行事で火伏せ祈願の祭であることに変わりはありません。

大原の水かけ祭りは、江戸の大火の故事から火伏せを祈願する祭りとして始まった祭りで、本来は秋葉神社の奉納行事であったが、近隣の八幡神社へ厄年祈願をする信仰行事を習合して伝承してきたものです。

そして、そこへ旧正月のカセドリも加わって近郷にない盛大な祭りとなりました。

仮装手踊は、裸参りをする厄年の男に対して厄年の女性は参加することができなかったため、その代参役として女装して手踊をすることに始まるのもで、このスタイルは他の地区では見られないものです。
しかも、踊っているのは各町内の若い男衆なので昔は若い女性の羨望の的でもあったということです。



また、商家の店先で踊りを披露してご祝儀を貰う他に、厄落としなどに乞われた家では座敷に上がっての踊り披露となる。
踊り終えると家人が準備した酒肴を頂いておいとまするのが流儀。

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各町会の若者踊りとは別して下内野地区から豊年田植踊も出る。
田植え踊りは隣接する気仙沼市の八瀬地区から伝承した羯鼓踊り系統のもので、弥十郎二人に羯鼓太鼓を持った早乙女数名が歌を上げながら踊るものです。これは県指定無形文化財でもいいのではと思います。

20200212014928_DSC4720.jpg

大東町の大原という狭い地区ですが祭りを盛り上げようと住民一丸となって取り組んでいる姿勢がよく伝わります。
これは手踊りを軍手人形で作ったもののようです。祭りはこうでなくてはね!

20200212020754_DSC4721.jpg

動画でどうぞ


テーマ:伝統芸能 - ジャンル:学問・文化・芸術

2020.02.16 |

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Author:祭りの追っかけ
祭・・・それは祈り、畏れ、そして縋り付くばかりの信仰、神人共生の歓びの象徴。さて、明日のエネルギーの糧を求めに彷徨おう。

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