飯豊神楽「稲田姫」@2020第13回祀りの賑わい
さて本日は、第13回祀りの賑わいから飯豊神楽で稲田姫です。
その前に飯豊神楽さんの由来について
遠野市上組町駒形神社神楽である八幡神楽の系統である。
もともとは法印神楽であったが、文化9年(1812)に盛岡藩の神道化政策により修験神楽一統差留により修験の手から地域農民に委ねられた。消失した伝書には文政四年(1821)の記録があったという。
遠野八幡宮には昭和29年に奉納、その後は中断したが、昭和43年から市内各神社への奉納を行っている。
また、過去には大槌方面にも門打ちに出かけたということだ。
演目の稲田姫は大蛇退治の様子を舞い納めたものであって、裏式舞の初番、鶏舞の替舞として差し替えて舞われたということで、家内安全、夫婦和合、子孫繁栄の祈祷の舞となっている。
手名椎 面が古い手のようです 法印神楽系統の感じも受けます
足名椎 こちらも古色を帯びた媼面です
そして稲田姫 烏帽子に簪を付けるのが特徴か。
続いて幕から素戔嗚尊が出て手名椎に一夜の宿を乞います。
すると手名椎は八岐大蛇に悩まされていることを告げ、娘を助けてほしいと懇願します。
そこで素戔嗚尊が大蛇退治を引き受けるということとなります。
展開は山伏神楽と同じですが、言立がかなり違っています。
素戔嗚尊が呪言をとなえると白い蛇面を付けた大蛇が出て争いとなります。
法力をもってして退治した素戔嗚尊が勝利を宣言すると千代の御神楽となります。
胴取の神歌は 八雲立つ出雲八重垣妻籠に 八重垣作る その八重垣を です。
飯豊神楽の御神楽は八幡神楽系統独特の拍子と扇使いです。
遠野山伏神楽は八戸南部との共通項があると思われ、舞の手にも通じるものがあります。
動画でどうぞ
