小田代神楽「熱田ノ宮」@2020第13回祀りの賑わい
さて本日は、第13回祀りの賑わいから小田代神楽で熱田ノ宮です。
その前に小田代神楽さんの由来については定本より。
「明治二八年一○月、部落の氏神五十瀬神社に神楽を奉納するため、氏子総代の植田喜作が庭元となり、羽田の鴬沢神楽から師匠を招き指導を受け、小田代神楽を創設した。
初代庭元植田喜作、二代及川春治、三代及川清志四郎、四代~五代及川篤男である。」
とあります。初代の植田喜作が指導を受けたのは菅原金之丞とあるが、金之丞は千葉栄佐衛門とともに瀬台野神楽を立ち上げた人物であり、後年田原の蟹沢に婿入りして蟹沢神楽を創設し、周辺の地域にも神楽指導をした。
そして第六代目庭元は及川章さんです。
さて、演目の熱田の宮は、熱田神宮のことであり、故事に素戔嗚尊が八岐大蛇を退治した際にその尾から取り出した天叢雲剣を宝剣として納めた故実に始まります。
ところが、この宝剣に恨みをなす者共がいて、熱田の宮に宝剣が納められたことを知るや、この宝剣を掠め取ろうと襲いかかります。
幕出しは 〽 熱田の宮へと急ぎゆく オー熱田の宮へと急ぎゆく
胴取り応えて 〽 オウ ヨヨサー ヨヨサー 山の端 山の端ヨーイ
素戔嗚尊の縁者の磐長姫に身を変じて近寄る鬼女が宝剣を一目見ようと熱田の宮に参拝する様を華麗な舞で表現します
ここは、この演目の最高の華の部分と言えます
熱田の宮の神鏡に己が真の姿を映されて怒り狂った悪鬼が宝剣を盗み取ります
髪采の前髪を両手に引き開いておぞましい様を表現
そこへ、天来の宝剣が盗まれたと聞き、我こそはと出現する日本武
そして日本武と変化磐長姫の戦いになります。
動画でどうぞ
