桜田神楽「法童丸母対面の場」@2020第1回新春くりこま神楽鑑賞会
さて本日は、第1回新春くりこま神楽鑑賞会から桜田神楽で法童丸母対面の場です。
桜田神楽さんの由来について
「明治末期頃、桜田神楽があったと言われて来たが、後中断し昭和二○年、再出発し、また中断した。
昭和五○年、伊藤惣一が庭元となり、栗駒町片子沢神楽(岩手県南部神楽系)から神楽の師匠を迎え指導を受け、桜田神楽を再興した。」
とある。片子沢神楽は黒沢神楽系となっている。
現在の代表は高橋丈夫さんです。
さて、法童丸庭園の場です。
一の谷の合戦で熊谷次郎直実に討たれた平敦盛の幼子法童丸が、母玉織姫によって加茂大明神のもとにやむなく捨て子にされ、通りかかった法然上人、蓮生坊に育てられたという物語です。
ある日、法童丸は鳥にさえ親はいるのに、自分には父も母もない、何故なのかと法然上人に問いかけます。
法然上人は、法童丸が法然上人に拾われた経緯を説き明かし、上人自身を父親とも母親とも慕って生きて行くのだと諭します。
蓮生坊が法童丸を見つけ出した時に法童丸を抱いていた女がいたことを思い出し、母親かもしれないと、加茂の明神に詣でて捜します。
法童丸の母は居らぬかとの問いに一人の上臈が名乗り出ます。
法童丸は母に父はどこにいるのかと問います。
すると、おまえの父親はそこにいる蓮生坊(熊谷次郎直実)に討たれたのでと、ここで父の仇を討てと言います。
育ての親の連生坊には大恩あるものの、父敦盛の首を討ったは仇と思い悩みます。
思い余って蓮生坊に刃を向けると、蓮生坊は武士としての宿命と心構えを法童丸に語り聞かせます。
そして、法童丸と蓮生坊の間に割って入った法然上人が、人としての理を説きます。
例え親の仇とて、育ての親に刃を向けてはならぬと。
動画でどうぞ
