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2020.01.18 | Comments(0) | Trackback(0) | カテゴリ神楽

嵯峨立神楽「笹結」@2019第15回登米市民俗芸能大会

さて本日は、第15回登米市民俗芸能大会から嵯峨立神楽で笹結です。


その前に、嵯峨立神楽さんの由来について

「嵯峨立神楽は、修験道賀多羽流と称し弘化年間(1844~ 48)嵯峨立普慶院第二十四世佛心得宗大和尚により伝承されたと言われていますが、中田町上沼八幡山にある「上沼加茂流法印神楽」の由来書には、江戸時代中期、中田町内にある六ヶ院の法印たちにより神楽を執行し、文化・文政の頃には、東和町錦織や嵯峨立の法印も加わり十三ヶ院で神楽を演じていたとの記述があり、現存する古い神楽本には上沼や浅部の法印神楽と同じ演目が残されています。
明治初年、神仏分離令により修験宗が解体され、法印神楽の継続が困難となり、明治初期に当時流行していた南部神楽を取り入れ変容したものと思われます。
他の南部神楽では決して演じることのない法印神楽のみに伝わる「笹結」や「宇賀玉」などの演日が嵯峨立神楽には伝承されており、法印神楽の芸風を色濃く残したきわめて貴重な南部神楽となっています。」
昭和43年に保存会を設立し、平成17年に登米市無形文化財に指定されています。

保持する演目としては、法印神楽系統のものが、神拝、宮静、後矢、普照、注連切、初矢、魔王除、六三閉敗、龍天、四天、生束、陰陽法眼、叢雲、二の矢、神宝、橋引、萬歳楽、笹結、岩戸、湯父、湯母、蕨折、大散供、荒散供、抑子、鬼門、荒神、葛木、翁男女、弓劔、大乗上。
南部神楽系が、田村三代、松浦長者、歌津長者、膳舞、落瀬川、地神三代、地神四代、水神明神、三宝荒神、義経東下り、一の谷合戦、屋島合戦、安倍保名、御鏡納 等です。現在演じることのできる神代神楽は数番ということです。

現在の代表は千葉和広さんです。



最初にツケ(フジオイクミノ神)が出て、天地開闢の言われと伊弉諾伊弉冊の国産みの話を述べる。
そして、国造りに禍をなすという五鬼大神を討ち取るものはいないかと、神を呼び寄せる。

20190708023206_DSC3242.jpg

それに応じた田中大王四天神徳丸が登場し、たちまちのうちに五鬼大神を退治なさんと出陣します。

20190708023958_DSC3245.jpg

続いて五鬼大神が現れて荒々しく戦いの場面となります

20190708024314_DSC3249.jpg

二人が舞台から降りて客席の間を格闘しつつ巡るという迫力ある責めの場面です。

S1750153.jpg

そして、五鬼大神を討ち取った後は、法印神楽の所作を彷彿とさせる踏み足で舞い納めます。

20190708024922_DSC3256.jpg

動画でどうぞ

テーマ:伝統芸能 - ジャンル:学問・文化・芸術

2020.01.18 |

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Author:祭りの追っかけ
祭・・・それは祈り、畏れ、そして縋り付くばかりの信仰、神人共生の歓びの象徴。さて、明日のエネルギーの糧を求めに彷徨おう。

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