上町法印神楽「日本武尊」@2019第15回登米市民俗芸能大会
さて本日は、第15回登米市民俗芸能大会から上町法印神楽で日本武尊です。
上町法印神楽は豊里町上町地区に鎮座する稲荷神社に付属する神楽で、毎年10月のまめからさん祭りにおいて神楽を奉斎しております。
「上町法印袢楽」の起源について、江戸時代中期以降に法印が集って神楽を行ったという記録が見えます。
ちなみに神楽を行っていたのは
豊里町大曲の喜学院(佐々木家)
豊里町上町の宝壽院(土肥家)
米山町後小路の大善院(鵜木家)
〃 福壽院(遠西家)
米山町桜岡の定学院(菅原家)
米山町猿ケ崎の地蔵院(榊山家)
米山町善王寺の五大院(豊原家)
米山町八軒小路の定泉院(豊原家)
登米町寺池の大宝院(春日家)
登米町針田の南光院(田村家)
であり、登米十法印が神楽組を組織し「北流古代御神楽」として各神社の祭典において演じられてきたというものです。
また、明治33年に稲荷神社の神官である土肥豊穂によって書かれた「神楽日記」の内容が、志津川町の「戸倉本」や気仙沼の「気仙沼本」と全く同様であることなどから、当時においてすでに交流があったものと思われる。
日本武尊の内容は、素戔嗚尊が八岐大蛇を退治した際に尾から取り出した天叢雲剣を熱田神宮に奉納した。その剣を悪鬼が大山祇神の娘磐長姫に化身して盗み取ったが、これを日本武尊が討ち取って宝剣を奪い返すというものです。
南部神楽でも宝剣納めとして人気のある演目です
磐長姫の姫舞
ネリ調子から一転して責めの太鼓になり、宝剣を盗み取ります。
日本武尊の登場です。
上町の神楽では「腕差(かいなざし)」に特徴があるといいますが、まさに尊の勇壮な感じが出ています。
そこへ鬼女が出てきます。
激しい立ち回りです。
本来は舞台上の櫓に上がったり、場内を駆け巡ったりしますが、この日は会場の関係で主に舞台上で行われました。
鬼女を討ち取ったという様です。
最後にチラシで盛り上げます。感服。
動画でどうぞ ※機材不調により途中からの収録になっています、ご了承願います。
