平倉神楽「鐘巻の舞」@2019石鳩岡弟子神楽共演会
さて本日は、石鳩岡弟子神楽共演会からさて本日は、石鳩岡弟子神楽共演会から平倉神楽で鐘巻の舞です。
です。
平倉神楽の由来については「遠野の民俗芸能」等より
「明治34年旧宮守村塚沢の塚沢神楽から二代にわたって指導を受け、その時、神楽幕及び権現様をいただいている。
戦時中に中断していたが、昭和30年頃からは神社での神事のみ行った。昭和60年ごろに小学生のシンガクを復活させ八幡宮例祭等に参加するようになった。
平成12年から岳神楽の直径である石鳩岡神楽から一の倉保氏を招いて指導を得、本格的な幕神楽の練習を開始して今に至る。」
とあります。
鐘巻舞は、この日平倉神楽さんでは初演ということでした。
演目内容は安珍・清姫伝説なのですが、山伏神楽での筋立てについて当日プログラムにありましたので、抜粋です。
「早池峰神楽の鐘巻は、布施屋(旅人を泊めたり世話をする宿)の長者の娘が、「諸国の神社仏閣旧跡等の参詣をしたが、紀州の鐘巻寺だけは未だみていないので参詣させてほしい」と頼む。
別当は「この寺は女人禁制だから」と認めず「早く立ち去れ」という。娘は納得しない。別当は警告する。「以前にも女が無理に参詣して鐘の緒を押したことがある。すると天狗(鬼神)が降りてきて仏罰が下り女を鐘の中に突き込んでしまい、女は鐘の中で蛇体となってしまつたと聞いている。だから禍が起きないうちに早く帰れ」と。これを聞いた娘は「女に生まれたばかりに参詣も叶わない。前世にどのような罪を犯しているのか、女に生まれた」ことを嘆き無念の涙を流した。さすがに同情した別当は、寺の一部の参観を許す。そうしているうちに鐘突堂の前でどうしても鐘を打ち鳴らしたくてたまらなくなつて思わず鐘の緒を押そうとしてしまう。
結局、鐘を突いた娘は忽ち仏罰が下り鐘の中に突き込められて、邪神(蛇体)となつてしまった。
このことを知った熊野参詣の山伏(客僧)は、真言の呪法をもつて邪神となつて人々に仇するこの大蛇を退治する。
妄執が凝り固まった邪鬼が現れる
山伏が娘に憑いた邪気も調伏し、娘を無事救済するという場面
動画でどうぞ
