石鳩岡神楽「三番叟」@2019石鳩岡弟子神楽共演会
さて本日は、石鳩岡弟子神楽共演会から石鳩岡神楽で三番叟です。
石鳩岡神楽さんの由来について
「石鳩岡神楽とは岩手県花巻市東和町石鳩岡に伝わる山伏神楽のことである。天保五年(1834)、早池峰岳神楽の小国常盤守より伝授、独立免許されたものである。以来170余年その間には火災による道具の焼失、あるいは座中の欠員等、幾多の危機に遭遇するも、師匠岳神楽と同一に舞える古い舞技を伝えている。そのため。南部家の家紋の双鶴の紋章を幕類装束等―切に使用することを許され、併せて木杯を賜り以来毎年南部家の祭神桜山神社の専属神楽として例大祭に神楽を奉納している。
また、早池峰神社から神楽の存続に対する功績により表彰されている。昭和58年 ∃一ロッパ芸術協議会による、日本特集芸術祭に国際交流基金の派遣団体のうちに選ばれ渡欧―ヶ月にわたり六ヶ国公演する。平成23年3月 国の記録作成等の措置を講ずべき無形文化財に選択される。」
とあります。
ということで、三番叟
雲張りには扇と鈴木
幕出しは
〽 エンヤーハー 吉ヶ野に 吉ヶ野に 日は照とも常に絶えせぬなる滝の水
ひとしきりネリの舞が続き 次に三番叟が自らのことを語る詞章となります
本田安次著「山伏神楽・番楽」の中では、翁舞と三番叟(三番猿楽)は一つの演目で、この三番叟の詞章は、先に舞った翁の沙門語りであったのではないかということです。
すなわち、翁と三番叟自らについて言立て、さらに目出度い詞を並べ立てて祝うという内容になっているということだ。
三番叟の由来を説く舎文の後
〽 上をみたれば桂川 下を見たれば愛染川とて流れたり
で軽業の所作にて廻ります
最後は幕を担いて。友来いの仕草にて舞い納めます。
動画でどうぞ
