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2019.11.22 | Comments(0) | Trackback(0) | カテゴリ諸芸

三ヶ尻座敷田植踊「早乙女の踊り」@2019第39回金ケ崎町郷土芸能発表会

さて本日は、第39回金ケ崎町郷土芸能発表会から三ヶ尻座敷田植踊で早乙女の踊りです。

金ケ崎町内には庭田植と座敷田植の双方ありますが、金ケ崎での座敷田植のルーツは三ヶ尻とされています。
文政三年生まれの菊地伝三郎が何処から踊りを習得して広めたかは不明であるが、その踊りの構成などから仙台市周辺かと推量される。

昭和44年に三ヶ尻芸能保存会が発足し、現代表は鈴木美登里さんです。



三ヶ尻座敷田植の特長は、踊りの構成が二段階に分かれていて、前段は種蒔き舞という田植作業の物真似となっていて、後半は早乙女の手踊となっている。この日は後段の早乙女の踊りのみの上演でした。

20191117151232IMG_5630.jpg

踊りの演目は手振り、一本木、二本木、仙台田植、銭太鼓、代洗いと、やはり仙台方面の流れであることがわかります。

20191117151530IMG_5633.jpg

またこの日は無かった演目に「けまし」というものがあり、その歌詞に
〽 どこよりも おもしろや 豊間殿が在所
という部分があるが、これは登米のことではないか。

また三ケ尻から伝授されたと推量される北方座敷田植の扇踊りの歌詞には
〽 吉岡の七つが森に さても見よい森かな このや森に 蕨を折るのは 人の娘か
という部分がある。こちらは黒川郡大和町の吉岡のことと思われる。


創始したと伝えられる菊地伝三郎が何処から習得したかは分からないが、今後も秋保の方との交流する中で明らかになってくることもあるのかもしれない。

20191117152330IMG_5637.jpg

動画でどうぞ

テーマ:伝統芸能 - ジャンル:学問・文化・芸術

2019.11.22 |

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Author:祭りの追っかけ
祭・・・それは祈り、畏れ、そして縋り付くばかりの信仰、神人共生の歓びの象徴。さて、明日のエネルギーの糧を求めに彷徨おう。

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