川井御戸入「通り、一番、二番、締め」@2019第47回川井郷土芸能祭
さて本日は、第47回川井郷土芸能祭の最後の演目、川井御戸入で通り、一番、二番、締めです。
由来については「川井村の郷土芸能調査報告書」等より
「大火で古文書等が消失し詳細は不明だが、鎌倉時代の閉伊氏12代の時代に創作されたと伝えられている。神社の開帳にあたり神前に祈りを捧げる儀式を飾るための踊りで、武者が城攻めをする様を表したとされる。
また、門馬早池峰神社にゆかりの門馬別当家に伝わる古文書によると、慶長3年(1598)に神社の行事の参列順序を記した中に御戸入先達者の名がある。」ということのようです。
現在は川井郷土芸能保存会によって伝承され、お盆の門打ちを中心に活動し、会の代表者は八木孝男さんです。
尚、旧川井村にはこの他に江繋と湯澤にも御戸入があり活動している。
演目は通り、一番、二番、締めである。
通りは門打ちの家などに向かうときの道行の曲。
一番は「しょでぇきり(初出切り)」とも呼び、二番は二番切りとも言った。
庭入りは後ろ向きに太鼓2人と摺鉦2人が最初に舞い込む。
次に天狗と米撒きが続く。米撒きは途中で餅や菓子を撒くので会場内が大変賑わいます。
採物はバラ(竹刀)、刀、薙刀、鉞、棒、キギ(杵)、弓の7つで、それぞれ二人づつ踊ります。
また、昔は道化がついて、赤いサルのような装束だったということです。
踊りは激しく跳びはねる所作と、採物を打ち合う所作が繰り返されます。
採物はバラ(竹刀)、刀、薙刀、鉞、棒、キギ(杵)、弓の7つで、それぞれ二人づつ踊ります。
バラ(竹刀)です 何となく踊りのリーダー的存在
太刀
薙刀
マサカリ
キギ(杵)
ボウ(綾棒)
弓
笛の調子は七頭舞をゆっくりにしたもののようです。
もともとの起こりは神楽のシットギ獅子のようですが、岩手県内では閉伊郡以北の沿岸部と岩手郡や二・九戸郡に七つ採物舞が多彩に伝承されていますので、それらを比較しながら鑑賞するのも楽しみです。
最後の締めでは、弓を持った二人が前にでて、大きく跳ね踊ります。
動画でどうぞ
