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2019.11.30 | Comments(0) | Trackback(0) | カテゴリ神楽

石鳩岡神楽「諷誦の舞」@2019石鳩岡弟子神楽共演会

さて本日は、石鳩岡弟子神楽共演会から石鳩岡神楽で諷誦の舞です。

石鳩岡神楽さんの由来について

「石鳩岡神楽とは岩手県花巻市東和町石鳩岡に伝わる山伏神楽のことである。天保五年(1834)、早池峰岳神楽の小国常盤守より伝授、独立免許されたものである。以来170余年その間には火災による道具の焼失、あるいは座中の欠員等、幾多の危機に遭遇するも、師匠岳神楽と同一に舞える古い舞技を伝えている。そのため。南部家の家紋の双鶴の紋章を幕類装束等―切に使用することを許され、併せて木杯を賜り以来毎年南部家の祭神桜山神社の専属神楽として例大祭に神楽を奉納している。
また、早池峰神社から神楽の存続に対する功績により表彰されている。昭和58年 ∃一ロッパ芸術協議会による、日本特集芸術祭に国際交流基金の派遣団体のうちに選ばれ渡欧―ヶ月にわたり六ヶ国公演する。平成23年3月 国の記録作成等の措置を講ずべき無形文化財に選択される。」

とあります。



さて諷誦の舞です。
ストーリーのない諸難消除・悪魔降伏の祈祷舞ですが、個人的には山伏神楽最高の荒舞に位置づけてます。

20191124134538IMG_5831.jpg

諷誦の舞は天之尾羽張神の舞とされている。
天之尾羽張とは伊邪那美が迦具土神を生んだ際に、 その火に焼かれて死んでしまったことを悲しみ、怒った伊邪那岐が、 十拳剣を抜いて迦具土神を斬り殺してしまった。その刀剣のことを天之尾羽張という。

何やら国家開闢の過程での内部抗争の様相を呈した神話ではありますが、とにかく強靭な神様が刀剣を縦横に振り回して戦ったということは創造に固くないほどの舞です。

20191124140106IMG_5840.jpg

後半のクズシ舞は面と鳥兜を取り、双刀を激しく振って四方を打ち祓う。
この日は諷誦の時には場内の神楽ファンの興奮も最高潮に達して「ソリャ! ヨシッ!」と大きな声援が出て会場が盛り上がりました。

20191124140154IMG_5844.jpg

動画でどうぞ

テーマ:伝統芸能 - ジャンル:学問・文化・芸術

2019.11.30 |

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Author:祭りの追っかけ
祭・・・それは祈り、畏れ、そして縋り付くばかりの信仰、神人共生の歓びの象徴。さて、明日のエネルギーの糧を求めに彷徨おう。

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