大森神楽「田村二代」@第59回宮城岩手選抜神楽大会
さて本日は、第59回宮城岩手選抜神楽大会から大森神楽で田村二代です。
大森神楽さんはこの日第3位を受賞してます。
その前に大森神楽さんの由来について
「大森神楽は昭和45年7月、当時の衣川村立衣川小学校大森分校教諭の佐々木久雄(直木賞作家、三好京三)氏と当時衣川村の教育長で大原神楽の師匠、小坂盛雄氏が中心となり、分校の児童に神楽を伝授したのが始まりである。その後学校教育と関わりあいながら活動し、児童全員に踊り伝えられてきた。平成10年3月に大森分校が閉校になり、保存会としてスタートした」
とあります。現在の代表は佐藤吉訓さんで、この日も胴を取っておられます。
田村三代記からの演目ですが、二代利光が朝廷から預かった宝剣素早丸を携えて、今瀬が淵に出没する悪鬼退治を命ぜられ、霞の源太と海老名の源八を伴って悪鬼退治に向かい、神通の鏑矢で討ち取ったというストーリー。
利光公です。
母の形見の鏑矢を背負って出陣です。
今瀬が渕で竜女に立ち向かう家臣の霞の源太と
海老名の源八です
悪鬼は手強く戦いますが、利光の神通の鏑矢に撃ち抜かれます。
しかし、鬼女は利光に自分はお前の母親だと告げ、お前の手柄のためなら自らの首を差し出す故、早く止めをさせと懇願しますが、さしもの勇将利光も親の首は取りかねて家来に命じます。
止めをさせと命じられた海老名の源八が鬼女の首を取ります。
ことを果たして千代の御神楽となりますが、舞手が装束を直す間に胴取殿がいつもの撥車を披露します。見事です。
荒クズシにて舞納めます。
動画でどうぞ
