甲地鹿踊り@第53回岩泉町郷土芸能祭
さて本日は、第53回岩泉町郷土芸能祭から特別出演で、田野畑村の甲地鹿踊りです。
由来について当日パンフレットより
「甲地鹿踊りは、茨城県霞ヶ浦の鹿島神宮の鹿踊りの流れをくむと云われており、三百有余年の歴史があると伝えられております。
幕を持つて舞う鹿踊りの北限とも云われており、念仏剣舞の一種で、盆・法事の時に精霊を慰める踊りとして、また、お祭りや芸能として演じられ、人々を魅了し、親しまれただけではなく、地域の信仰としても伝承されてきました。
こうして、地元で大変愛され信仰されてきましたが、昭和8年には、宮古巡業の帰りに田老で津波にあい道具を流され、また、昭和36年の三陸フェーン大火の時は、道具一式を焼失して一時伝承が途絶えておりました。
昭和46年に、甲地の有志たちが熱烈な思いで立ち上がり、手作りの衣装、そして数々の道具を自力で作り、復活して、昭和56年2月に田野畑村指定文化財となっております。
現在は小学生から大人まで、10数人程で活動しており、地域の行事等で舞を披露しております。
本日披露する舞は「ほら返し」です。」
ということですが現在の保存会代表者は佐々木芳利さんです。
田野畑には菅窪)と甲地の2つの鹿踊の流れが伝わっている。
菅窪の面は立体的、写実的で、甲地の面は平面的、抽象的です。
後ろ装束です。
鹿頭にはカラフルな布采がついています。
大口には家紋が描いてありますが、中立と牝鹿のみ三つ巴で、他は舞手の家の家紋でしょうか。
牝鹿です
甲地鹿踊りには菅窪と同様に鹿踊と剣舞が交互に演じられますが、この日は鹿踊のみでした。
尚、剣舞には大念仏、花笠踊り、高館入れがあるという。いつか見てみたいと思います。
動画でどうぞ
