大森神楽「寄せ太鼓~八幡舞」@第44回胆江神楽大会
さて本日は、第44回胆江神楽大会から大森神楽で寄せ太鼓と八幡舞です。
プログラム順とは逆ですが、流れ的にこういきます。
その前に大森神楽さんの由来について
「大森神楽は昭和45年7月、当時の衣川村立衣川小学校大森分校教諭の佐々木久雄(直木賞作家、三好京三)氏と当時衣川村の教育長で大原神楽の師匠、小坂盛雄氏が中心となり、分校の児童に神楽を伝授したのが始まりである。その後学校教育と関わりあいながら活動し、児童全員に踊り伝えられてきた。平成10年3月に大森分校が閉校になり、保存会としてスタートした」
とあります。現在の代表は佐藤吉訓さんです。
胆江神楽大会では、昼の部と夜の部に分けて行い、昼は主に子どもたちの神楽を上演することになっています。
夜は大人の部ですが、その前に大盛り神楽さんによる寄せ太鼓が行われて、もちろん胴取さんの撥車も披露されました。
次に、八幡舞です。
演目は神功皇后の子である誉田別命と品夜別命の二神が四方に矢を放って悪魔を祓う祈祷舞になっている。
幕出しは 〽 センヤーハー ご祈祷にホー 千代のや御神楽舞遊ぶホー
舞方の装束であるが、腰に二本の矢を〆印につがえている。他の神楽組では二本を並べてつがえているのが通例だが、より勇ましい感じになっている。
舞手自らが応神天皇の本地を語る場面では
「八幡大神の御本地をくわしく説き尋ね奉る さんや奉る
父をば仲哀天皇と申し奉る さんや奉る
母をば神功皇后と申す 御妻となって 持たせ給うその子をば
応神天皇八幡大神とは それがしのことを申すなり ヨーホー」
それに返して胴取りが
「八幡大神 弓こそ上手、打ってこそ上手 射てこそ上手
八幡大神 居垣の内に弓を張り、四方矢先に悪魔射落とす」と応える。
実際に弓を射て四方の悪魔を祓い落とす修験の舞です
動画でどうぞ
