狼ヶ志田神楽「寄せ太鼓~五代龍」@第44回胆江神楽大会
さて本日からは、8月17日に奥州市水沢鎮座 日高神社神楽殿にて開催されました第44回胆江神楽大会のリポートとなります。
昨日の台風一過といった好天に恵まれて心ゆくまで胆江地方の神楽を堪能することができました。
今回のリポートは、当日プログラムの順番とは違って神楽団体ごとにまとめて掲載しますのでご了承ください。
胆江神楽大会では、神楽奉納に先立って境内の神楽記念碑に祭壇を設けて先人慰霊祭を斎行するのが恒となっています。
日高神社宮司が神事を執り行う中、神楽団体代表者が参拝します。
神楽奉納のトップバッターは狼ヶ志田神楽で寄せ太鼓と五代龍です。
狼ヶ志田神楽の由来については定本より
「狼ヶ志田神楽は、文久元年神楽の祖、菅原甚太郎、菅原新右エ門、菅原今朝吉、小野寺長蔵等が、小山、中沢神楽の本庄板太郎より山伏神楽を伝授された。
明治二十五年十一月、菅原甚太郎が上昼沢佐藤家を通して達古袋と縁組をしたことから、西磐井郡萩荘村達古袋阿部徳太郎、小岩彦三郎両師匠より達古袋神楽を伝授された。
達古袋神楽は、達古袋に永住した羽黒山系山伏一七代元道常学院相模坊が指導したと言われる。
大正五年二の台、菱ヶ森、大正八年恩俗、衣川雲南田等に狼ヶ志田神楽を伝授している。
明治二五年初代庭元菅原甚太郎より昭和四四年九代庭元青沼松男に引継がれている。」
現在の代表は高橋先雄さんです。
神楽上演に先立って寄せ太鼓で幕開けとなります。
この日の胴は狼ヶ志田神楽の長老青沼松男さん、御年90余を数えるとか。凄いの一言。
次に五代龍です。胴取は高橋先雄さんです。
演じているのは天之御中主神以外は全員女子中学生(一人だけ小学生)というから驚きです。
この演目は、太陰暦に基づく暦の由来に纏わる演目でありますが、四季それぞれの神々の名前が複雑で難しいのにしっかりとコワで表現しているのがすばらしかったです。
何はともあれ、彼女たちが神楽を続けていけるような環境が構築できていければと思います。
動画でどうぞ
