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2019.08.10 | Comments(0) | Trackback(0) | カテゴリ神楽

三皇熊野神社 獅子舞「あがり獅子」@第28回秋田市民俗芸能合同発表会

さて本日からは、7月28日に秋田市の秋田市民俗芸能伝承館で開催されました第28回秋田市民俗芸能合同発表会のリポートとなります。

このイベントは秋田市内の民俗芸能の保存と継承を目的として毎年開催されている合同発表会ということです。
当日のデータは次のとおり
開催日:平成30年7月29日(日曜日)
開催時間:10時 から 14時40分 まで
開催場所:秋田市民俗芸能伝承館
出演団体:三皇熊野神社獅子舞保存会、秋田市民謡連盟、山谷番楽保存会、黒川番楽保存会、荒巻番楽保存会、土崎港ばやし保存会、秋田万歳継承会、萱ケ沢番楽保存会、羽川剣ばやし保存会

その中から本日は、三皇熊野神社獅子舞保存会による獅子舞についてです。

由来については次のとおり

「三皇熊野神社の里宮がある牛島で伝えられており、毎年正月の寒の入りから小正月前ころまで、町内各家の家内安全、疫病祓い、海運承伏などを祈願して舞われるお祓いの獅子舞である。
 舞には家々獅子とあがり獅子があり、家々獅子は家の玄関や庭先で舞うことをいい、あがり獅子は文字通り座敷に上がって舞うもので、新築の家や結婚、子どもの誕生、厄年の祓いなど、人生の節目に合わせ希望によっておこなわれている。舞い手には獅子頭を操るひとと、後ろで幕を取るひとが付き、囃子には太鼓と笛、鉦がある。獅子は鳴き獅子といって動くたび高く鳴き出す。
 この獅子舞は神事の神楽でも最初に舞われ、後の祭式などに支障のないようにと祭場(会場)や参列者(参加者)などを祓い清めるものとされている。」 (秋田民俗芸能アーカイブスより参照抜粋)



秋田県内の獅子舞は、霜月神楽を始めとする県東部から県北地方の湯立神楽の獅子舞と、県央部から県南鳥海山麓に至るまで分布する番楽に所属する獅子舞とが大方です。

こちらの獅子舞は湯立神楽から独立したものが伝播して、小正月の悪魔祓いにおこなわれてきたもののようです。


20190728222018_DSC3953.jpg

基本的には二人立ちの獅子舞ですが、このあがり獅子の演目では、頭持ちが一人と、獅子幕を持つ二人で演じるもので、舞の中では終始「おき笛」を吹いて演じている。

20190728222044_DSC3955.jpg

獅子が噛んで祓う物は、こちらでは子供の産着であるということで、子供の成長を祈るものとしている。
更には会場内を獅子が廻って身固めを行う。
これは、小正月の悪魔祓いを再現したものと思います。

20190728222218_DSC3957.jpg

動画でどうぞ


テーマ:伝統芸能 - ジャンル:学問・文化・芸術

2019.08.10 |

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Author:祭りの追っかけ
祭・・・それは祈り、畏れ、そして縋り付くばかりの信仰、神人共生の歓びの象徴。さて、明日のエネルギーの糧を求めに彷徨おう。

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