城生野神楽「素盞嗚命 乱行の巻」@第42回みちのく神楽大会
さて本日は、第42回みちのく神楽大会から城生野神楽で素盞嗚命 乱行の巻です。
この日の審査結果で優勝しております。
その前に、城生野神楽さんの由来について定本より
「嘉永年間(一八四八)富野城生野の富助が岩手県西磐井郡萩荘村市野々、自鏡山の山伏神楽を習得した。後部落の若者達に指導して城生野神楽を創設した。
以来城生野神楽は、山伏神楽の正統を保っているので宮城県北の神楽の総元締である。
初代庭元千葉幸之進、現在の庭元加藤義勝は五代目である。
昭和三六年一一月、築館町の無形文化財に指定されている。」
とあります通り、幕末に自鏡山の法印神楽を習得して以来、明治中期に阿久戸神楽に伝承したのを初めに、栗原地方の十数団体に神楽伝授を行なってきた団体であります。現在の代表は佐藤安美さんです。
演目の素盞嗚命乱行の巻ですが、内容は天照皇大神に対して素戔嗚尊が悪行を働き、そのことに憤慨した天照皇大神が天岩戸に隠れてしまったという神話です。
別名では荒駒退治や高天登り等とも呼ばれています。
さて、伊弉冉尊により高天原は天照皇大神に、海原は素盞嗚尊に分け与えられましたが不満を持っていた。
姉高天原には美田が広がるのに我が田畑は実ることなしとて、高天原を荒らしに行きます。
高天原では天照皇大神=日読命の臣下である日和命が待ち受けていたが、素盞嗚尊は日和命の制止を振り切って御殿にと乱入していきます。
天照皇大神が素盞嗚尊に汝は根の国を守るはずが何故ここへ来たかと問い詰める。
素盞嗚尊は我が国の田畑が実らないことを不服として高天原を荒らしにきたと
頭にきている素盞嗚尊が生き馬の皮をはいで姉君の機屋へ投げ込みます
天照皇大神の命を受けて建御雷命が素盞嗚尊を追い払いにきて神戦となります
建御雷命によって素盞嗚尊が追い払われます
この後素盞嗚尊はステージ下にジャンプして降りて場内を駆け巡って幕に入りますが、このへんは往年の南部神楽らしい観客を演出で楽しませてくれます。
動画でどうぞ
