神取給人町法印神楽「道祖」@第42回石巻地方神楽大会
さて本日は、第42回石巻地方神楽大会から神取給人町法印神楽で道祖です。
由来については宮城県の民俗芸能1より
「古くから樫崎、寺崎、太田、豊里の法印たちと結んで一緒に神楽を演じていたと、前保存会長荒川慶一氏は語っていた。もともと寺崎法印神楽とは深い交流をもち、演舞に当たっては互いに手伝いをしてもいたという。
現在は会員11名、地元の大学生2名が神楽を実習していて将来は地元に残るという。
毎年つぎの神社祭礼のほか各地において演舞するが、新築の祝宴には「道祖」や「日本武」を、結婚の披露宴には「岩戸開」を
演じ、岩屋戸の中から花嫁を現出させる演出で好評を得ているという。稽古も厳修していて活動は意欲的である。
9月10日に近い日曜日神取鹿島神社
9月17日給人町新懇神社
9 月1 9 日城内白鳥神社」
ということです。いわゆる桃生十法印の一つであったということです。
演目の道祖は法印神楽の式舞の初演目であり、昼神楽では初矢、夜神楽では道祖となっております。
これは、夜神楽の最初に舞われる舞曲で、神の道を記す猿田彦の舞と言われ、地舞の中でも最高の舞とされています。
物語としては山伏神楽の天降りと同様に、天孫瓊々杵尊が高天原から高千穂の峯に降り立ったときに、道をふさぐ者がいたので、天宇受賣命が汝は何者かと問うたところ、我は天の猿田彦と申して天の御孫を導くようにと指示されたがためお待ち申しておりましたと答えた岐の神の話であります。
複雑な手次の連続した舞がひとしきり終わると三宝の前に座して祈祷する
「欽上再拝再拝かけまくも畏き当社おん祭なり、御御神楽の起こりといえば、天の岩戸のその昔、八百万の神々高天原にて天照皇大神をきこしましたもうより代々に伝えてみやつこ行い奉り・・・」
そして四方に散米しつつ神歌をうたいます。
「この米を 蒔くたび毎に神垣の 和光の利益 いよまさるらん」
最後に袖を襷掛けにして御請楽と太刀御神楽を舞います。
柱の端から対面の柱まで膝摺りに早太刀振りを行うのが特徴です。
非常に力強くも修験の法力が感じられる御神楽となっております。
動画でどうぞ
