福地法印神楽「笹結」@第42回石巻地方神楽大会
さて本日は、第42回石巻地方神楽大会から福地法印神楽で笹結です。
福地法印神楽の由来について
「昭和8年の旧正月元日を期して桃生町倉埣八雲神社の及川宮司の一番弟子と称された西條二三盛氏から直伝を受け、初めて神楽団を組んだものという。
現在でも胴も笛も自前で楽人を持ち、笛は3人が吹奏できるという。会員は7人に減少しているが後継者を養成しつつある。
一時針岡の組と合流していたが針岡は中断しているので他は頼らず、むしろ後谷地の方などに奏楽の指導や応援に行っている。毎年9月9日の加茂小鋭神社の前夜祭の他各地の祭礼等に演舞している。」
ということです。現在の代表者は斎藤忠直さんです。
福地は、河北町から雄勝町に行く県道30号線の町並みです。
笹結は作々結とも書き、伊弉諾伊弉冊二神の国造りの物語である。
伊弉諾伊弉冊二神が天の沼矛で海中をコオロコオロと掻き回し、先端から滴るものが固まってオノコロ島ができた。
さらに大八洲を作ると、オノコロ島に五鬼大神が住み着き悪行を働くので田中明神が出て退治するというものです。
神楽の内容は、通常は姫面のものが一舞して高舞台に入り、田中明神が現れると鬼女に変身して出て神楽舞台のみならず客席の間を走りぬけて責舞をするのですが、ここでは省略されて田中明神(ここでは伊弉冉尊)の練舞から始まります。
そこへ五鬼大神が客席からいきなり出現し、田中明神とステージ下で大乱闘します。
祭りの場であれば境内や宿主の庭中を駆け巡るところです。
ステージに戻って鉾、刀で責舞が続きますが、苦戦の中で田中明神が祈るように神歌を歌います
〽 人知らで肌衣に結ぶ岩田帯 心尽くしの人を祀らん
そしてついに、田中明神が五鬼大神の首を討ち取ります
最後は祝いの太刀御神楽で舞い納めます。
動画でどうぞ
