行山流口内鹿踊「礼庭」@第2回立花地区お花見演芸会
さて本日は、第2回立花地区お花見演芸会から行山流口内鹿踊で礼庭です。
いよいよ始まった史上初の10連休にして、平成最後のGWですが、季節外れの寒さでした。
そんな中、既に半分葉桜となった北上展勝地を横目に見つつ立花へとでかけてきましたのでそのリポートです。
立花自治振興会主催で、地域振興と親睦交流を目的として昨年度から始まったというお花見演芸会。
午前中は地元団体等の郷土芸能、午後は賑やかに演芸会、そして立花地区の皆さん手作りのおいしいものが沢山。
私もそば100円、カレーライス100円也をごちそうになりながら鑑賞していまいりました。
という訳で、プログラム順どおりではありませんが、口内鹿踊からといきます。
口内鹿踊の伝書によれば
「文化11年(1814)に江刺郡稲瀬村上門岡杉沢屋敷(現 北上市稲瀬町上門岡)の六郎治から、上口内村草刈場の市太郎に伝授」したとあります。その後、一時中断したものの昭和47年から熊谷保等の指導により、昭和51年に免許相伝を受けているということですが、この上門岡鹿踊は相去から伝承した金津流でした。
ところが、口内は安永二年(1773)に行山流大原山口系から行山流を伝授(東北民俗P81H29.8刊)されている。
鹿頭の後ろに行山の文字が入っています。されど、やはり金津流も混じっているような。
口内は現在では北上市になっていますが、昔は江刺郡福岡村といい現江刺の生活圏にあります。
なので、生活様式や民俗芸能も江刺圏内という解釈になります。
また、このエリアでは「三つ踊り」と称して、鹿踊、剣舞、奴踊りが各集落に伝承されてきた経過があり、地域の紐帯の基となる重要な役割を担ってきました。
三人狂い
伝書によると口内鹿踊に伝承される演目は、一番庭(礼庭)、二番庭(中庭)、三番庭(鉄砲踊り)、女鹿子狂い、案山子、岩崩、露ばみ、中山狂、春駒狂、土佐 となっている。
ステージが狭かったせいか、ステージを飛び出してまでの迫力の踊りでした。
地元立花の役員のみなさんも、「今日はこれがメインでがす」というほど皆さん大きな拍手と声援を送っていました。
動画でどうぞ
