行山流舞出鹿踊「狂い踊り、鹿の子」@清瀧神社式年大祭
さて本日は、清瀧神社式年大祭から行山流舞出鹿踊で狂い踊り、鹿の子です。
舞出鹿踊の由来について「気仙の民俗芸能(2)」(昭和41年発行)から抜粋
「天明四年(1784)に東磐井郡大原村山口部落(現一関市大東町大原)の山口又助という踊り師匠が横田に来て伝授したことに始まる。当時横田の梅滝屋敷の己之松という人が特に教えを受けたもので、その後、同家が庭元となって今日に至っている。同家に所有の巻物には鹿踊に関して左の如き記録がある。(以下略)」
ということなので、生出鹿踊と同様に行山流山口派の系譜ということのようです。
装束について。
前幕は九曜紋が縦に6つと両脇に1つずつ、竹に雀紋と、鶴紋と牡丹が両脇に。そして中立のみ行山の文字が入る。
大口袴は中立のみ緑色で、側鹿は黒となっている。紋は蟹と牡丹。
流しには和歌が書かれている。
中立ちは菊の紋と「陸奥能信夫牡鹿農女鹿廼郷 声遠曽呂邉天遊婦志嘉可裳 (みちのくのしのぶおじかの女鹿の里 声をそろえて遊ぶ鹿かも)」
側鹿は九曜紋に「秋萩のしがらみふせて鳴く鹿の 目に見ゆるかな音のさやけさ」
入り込んで狂い踊りです。最初に一人狂い
次に三人狂い 三方に座り込むのが珍しい
ついで、鹿の子踊り
最後に御花が上がったので花取りを披露してくれました。
踊りの会員が仕事の都合で方々に居るため、この日も6人での上演となったようです。
動画でどうぞ
