滑田鬼剣舞「三人加護」@風流特別公演会
さて本日は、風流特別公演会から滑田鬼剣舞で三人加護です。
由来は
明治31年に地区民の総意により部落活性化を図る目的をもって、和賀郡岩崎村に伝わる岩崎念仏剣舞に教えを請い、稽古に励みこの年を発創の年と定める。
明治34年に18演目を修得し、巻軸三巻の伝授を受け、滑田鬼剣舞として発足し、供養碑建立する。
平静年に国の重要無形民俗文化財の指定を受ける。
とあります。
三人加護は滑田系にのみ伝承される演目で、現在の岩崎系では踊られていません。
念仏剣舞もその発祥段階では修験者が大きく関わったとされるため、その内容には神楽の要素が多分に含まれています。
最初は赤面二人が扇を摂って場を清めるように舞いますが、この日は略式でなく正調の三人加護ということで、ひとつひとつの所作を四方に向けて行いました。
これは、いわば神楽の四方切りの如くであります。
次に囃子が神楽拍子に変わって白面が入り込む。
三人舞での四方切りは、正に四方の悪魔降伏、病魔退散、厄払いといった感があり、念仏回向というよりは神楽の祈祷舞そのものです。
最後は白面が幣束を持って四方を祓いながら舞い納めます。
正調三人加護、感服しました。
動画でどうぞ