狼志田神楽「牛若丸椿ヶ宮参詣の場」@第49回岩手県南宮城県北神楽大会
さて本日からは、第49回岩手県南宮城県北神楽大会のリポートとなります。
大会の審査結果は次のとおりでした。(敬称略)
優勝 鶯沢神楽 準優勝 達古袋神楽 第3位 赤谷神楽
努力賞 富沢神楽 奨励賞 岡谷地神楽
個人賞 太鼓 千葉繁年(白浜神楽)
翁 佐藤 徹(富沢神楽)
荒型 髙橋先雄(狼志田神楽)
女型 及川さおり(本郷神楽)
若人 水谷徳秋(館下神楽)
皆さんおめでとうございました。
さて舞台のトップバッターは狼志田神楽で牛若丸椿ヶ宮参詣の場です。
狼ヶ志田神楽さんの由来は定本より
「狼ヶ志田神楽は、文久元年神楽の祖、菅原甚太郎、菅原新右エ門、菅原今朝吉、小野寺長蔵等が、小山、中沢神楽の本庄板太郎より山伏神楽を伝授された。
明治二十五年十一月、菅原甚太郎が上昼沢佐藤家を通して達古袋と縁組をしたことから、西磐井郡萩荘村達古袋阿部徳太郎、小岩彦三郎両師匠より達古袋神楽を伝授された。
達古袋神楽は、達古袋に永住した羽黒山系山伏一七代元道常学院相模坊が指導したと言われる。
大正五年二の台、菱ヶ森、大正八年恩俗、衣川雲南田等に狼ヶ志田神楽を伝授している。
明治二五年初代庭元菅原甚太郎より昭和四四年九代庭元青沼松男に引継がれている。」
ということです。
現在の代表は髙橋先雄さんです。
神楽の内容は、牛若丸が源氏復興の祈願を心に、兵法を記したとされる巻物を奪った鬼一法眼に復讐する物語です。
牛若丸です。
鬼一法眼です。
この日の演者は髙橋先雄さんで、この日の荒型個人賞を取っています。
牛若丸は自らの名を月花太郎と偽り鬼一法眼の屋敷に潜入します。
しかし、鬼一法眼はそれを見抜き、牛若丸に椿ヶ森に参詣するように進めながら、牛若丸を誅殺せんと自らの手下を差し向けます。
しかし、牛若丸は鞍馬の山で会得した兵法を駆使して鬼一法眼の手下である湛海入道と鬼弥太小弥太を打ち破り、その打首をあろうことか鬼一法眼に持ち帰ります。
湛海入道の首を検分した鬼一法眼は、牛若丸をますます警戒するのでした。
動画でどうぞ
