川内神楽「羽衣」@第29回ころもがわ神楽まつり
さて本日は、第29回ころもがわ神楽まつりから川内神楽で羽衣です。
その前に、川内神楽さんの由来について
「川内神楽は古い歴史を持ち、今より二○○年前川内要害の利平他数名が、西磐井郡厳美村山谷神楽より政吉師匠を招き指導を受けたのが始まりである。
明治末期に至り神楽は各地に盛んになったので、他に負けないようにと再び三輪流山谷神楽より師匠を招き、振り付けを学んだ。
大正五年、西磐井郡平泉戸河内神楽に、また大正一○年頃、胆沢郡前沢町白鳥神楽を指導し組織した。
初代庭元高橋利平、二代利右エ門、三代七右エ門、四代菅原熊太郎、現在の庭元菅原宏は一二代目である。
昭和五三年三月二五日、衣川村より無形文化財の指定を受けた。」
とあり、現在も代表は菅原宏さんです。
天の羽衣をまとった天女が舞い出ます。
舞台中央に置いた松の枝が能舞台の趣で一層格調高い雰囲気になっている次第。
三保の松原の上空を天女が舞い遊ぶ情景がよく表され、胴取りの掛け歌も長閑な春の海辺を彷彿とさせています。
そこへ、漁師の白龍が現れ、松の木に掛けた天人の衣に気づいて持ち帰ろうとします。
白龍が天女に向かって天の衣を返してほしくば、汝天人にて候へば菩薩の舞を心得たるべし、一舞舞給うならば返すなりと。
すると、すばらしい女舞、四方祇の舞です。
かくて羽衣を返された天女は、春の海を越えて天界へと戻っていくという場面です。
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