飯豊神楽「御神楽」@GEINOど真ん中ミーティング
さて本日は、GEINOど真ん中ミーティングから飯豊神楽で御神楽です。
由来については遠野文化研究センター刊「遠野の郷土芸能」より
「元々は法印神楽で、山伏が一統を組み演じていたが、文化9年盛岡藩の神道化政策により修験神楽一統差し留めとなり、修験者が氏子農民に教え飯豊神楽として文化13年に発祥した。兄弟神楽として八幡神楽、上宮守神楽。弟子神楽に六角牛神楽、似田貝神楽がある。」平成24年に遠野遺産に認定。古くは大槌方面に門打ちに出かけたという。
ということです。
飯豊神楽は遠野山伏系統の中では継承演目が最多で、式七番に裏舞五番で十二幕といわれ、かつては十二幕踊れないと飯豊神楽衆とはいわれぬということだったと。
上演演目は、岩戸開き、御神楽、三番叟、翁、年寿、山の神、八幡舞、恵比須舞、注連切り、普将、おろち、二人注連切り、鞍馬入り、道成寺、畠蒔き、篠田が森の狐取り、御神楽くずし、太刀くずし、山の神くずし。
この日のGEINOど真ん中ミーティングでは、芸能の伝承を絶やさないためにということもテーマの一つでした。
遠野地方の神楽団体では比較的女性の舞手が多く活躍していますが、これは神楽師匠はじめ関係者の理解があってこそのことと推察します。
かつて太平洋戦争の激戦期には遠野地方からも沢山の成人男子が出征し、神社祭礼や様々なご祈祷の場面で必要に迫られて女性たちが神楽の担い手となって継続したという話はよく聞かれることです。
現代においては、少子高齢化が原因で担い手不足となっていますが、地元に子どもが少ない分を、対象地域を広げて募集しているようです。
もっとも、最近ではひな祭りに『町家で楽しむ女子神楽』を開催して好評を得るなど、女子が舞手となるメリットも出てきています。
今年は3月2日に行われるようです。よかったら皆さんお出かけください。
⇒『町家で楽しむ女子神楽』のお知らせ
【日時】2019年3月2日(土)13:30開演(開場13:00 / 終演15:30予定)
【会場】一日市商店街「旧三田屋」(岩手県遠野市中央通り1-16)JR遠野駅より徒歩7分
【出演団体】鱒沢神楽、飯豊神楽、平倉神楽、外山神楽
動画でどうぞ
