本寺地区神楽「鶏舞」@GEINOど真ん中ミーティング
さて本日からは、GEINOど真ん中ミーティングのリポートとなります。トップバッターは本寺地区神楽で鶏舞です。
GEINOど真ん中ミーティングというのは、花巻地方を中心とした神楽関係若者たちがつながっている神楽馬鹿交流会と、一関地方の神楽関係若者たちがつながっているカグラ・メグル・プロジェクトが中心となって、民俗芸能の継承を100年先までつなげるためにはどうすんのか等などをテーマにお互いの芸能を見る、聞く、そして語ることを目的としたイベントです。
そんな「わたしたちの芸能をさがしにいこう」の熱い志を見聞してきた次第です。
ということで、本寺地区神楽です。
この本寺地区神楽という団体は、昨年の3月までは「本寺中学校卒業生による 鶏舞を愛する会」という名称で活動してきましたが、
学校統合により本寺中学校が閉校となり、新たな形で本寺中学校の鶏舞を継承していくということで再スタートしたグループです。
胴取は佐藤勲さんです。
本寺地区神楽の詳細について結成当時のパンフレットより
「本寺地区神楽は、一関市の本寺地区にある3団体の神楽の演目「鶏舞」を組み合わせてつくられた本寺中学校鶏舞を舞う新たな神楽組です。
一関市立本寺中学校で数十年にわたって地域の子どもたちに継承されてきましたが、、昨年度で同校が閉校したため、愛着のある鶏舞を継承したいと卒業生有志が中心になって今年度新たな団体として活動を始めました。
鶏舞は、岩手具南から宮城県北の広い範囲で伝承されている「南部神楽」の演目で基本の舞と言われています。
南部神楽は、山伏修験が専業としていた法印神楽が明治の修験道廃止によつて農民に引き継がれ奥浄瑠璃や源平物語を題材にセリフを加えた劇風な神楽として地域によみがえり人気を博して広範囲に伝承されました。
地域の祭礼行事には神楽が欠かせないことから南部神楽も神事に携わり基本の舞で有る鶏舞、三番叟、山の神など奉納しています。
本寺地区神楽は、始まったばかりですが、地域の行事や依頼に積極的に参加して活躍しています。その他に写真展やワークショップを行うなど、演舞以外の普及活動にも力を入れています。」
ということです。
一昨年11月の鶏舞の会立ち上げの様子はこちらで⇒本寺中学校卒業生による 鶏舞を愛する会 @ カグラメグル 鶏舞づくし
本寺地区神楽は、本寺中生や卒業生ら10~70代の18人で発足。愛する会は、在学中に本寺中学校神楽を踊った卒業生が対象だったが、本寺地区神楽には誰でも加われるようになったということ。
また、演舞以外にも錫杖作りや鳥兜を直すワークショップも実施して神楽の継承を様々な角度から追求していってます。
この日のGEINOど真ん中ミーティングでは、神楽団体の実演に続いてそれぞれの団体が芸能継承に関する課題や、未来への思い等についてのトークを交えてのステージでしたので、単に芸能を見るばかりでなく、鑑賞する側も継承について考える良い機会となりました。
動画でどうぞ
