黒森神楽「シットギ獅子舞い込み」@大槌町吉里吉里巡行2019
さて本日は、黒森神楽の大槌町吉里吉里巡行からシットギ獅子舞い込みの様子についてです。
国指定無形民俗文化財の黒森神楽ですので詳述はいたしませんが、当日行われたリポートということでお許し願います。
集落内の門打ちを終えて、この日の神楽宿に戻り、庭先に置かれた臼を囲んでのシットギ獅子舞い込みとなります。
「シットギ獅子舞い込み」は、権現様が宿に入る時に必ず行われる儀礼であります。
黒森の権現様にお供えするシットギ餅は、舞い込みの前に神楽衆の手によって作られています。
その臼の廻りで神楽衆により賑やかに舞がおこなわれます。
様々な採り物を持って舞うことから後に七ツ舞等に発展していった踊りでもあります。
このあとスナップ写真数枚
舞い込みの最後は権現様とオシラ様を奉じて舞います。(道化は桶を奉じてますが・・・)
廻りで見ている人たちにはシットギ餅を搗く際の残りの汁を額に付けてお祓いをします。これはオマブリと称して身体堅固等の祈祷の意味があります。
最後は舞い込む家の玄関先に火をつけた木切れを置き、それを権現様を奉じた神楽衆が足で消して火伏せの祈祷とします。
宿に入り、権現様を安置してシットギ餅を供え、黒森神社の五王法印と木札を中心に据える。
神楽衆一同が権現様に拝礼して舞い込みがおわる。
動画でどうぞ
