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2019.02.10 | Comments(0) | Trackback(0) | カテゴリ神楽

黒森神楽「門打ち風景」@大槌吉里吉里巡行2019

さて本日からは、2月9日に大槌吉里吉里浪板所在の黒森神楽メンバー自宅を神楽宿としておこなわれた神楽巡行についてのリポートとなります。

黒森神楽については今更説明の必要もありませんが黒森神社の権現さまを奉じて毎年三陸沿岸部を廻村する神楽として知られています。
その廻村は宝暦8(1758)年の「宮古黒森山獅子舞廻り方三閉伊所附帳」によって延宝年間(1673~81)以前から、行われており、また、現在22頭ある獅子頭で最古の記年銘は文明17(1485)年であることから、黒森神楽の発祥は室町時代ということです。
廻り神楽としての活動は、毎年正月3日に黒森神社で舞立ちをし、岩手県沿岸部を南北隔年で回ることを常としている。
北廻りは宮古市から普代村までと、南廻りは宮古市から大槌町まで行っており、今回の巡行はその南廻りの一端となっていました。
殊にもこの日は黒森神楽メンバーの自宅が神楽宿となっていたため、一入の思いの神楽巡行となったようです。
それを拝見でき、至福のひとときを過ごしたという訳でした。

神楽宿を出発して集落内を門打ちして歩きます。



道すがら「神出し」として所神に挨拶のため詣でる。鯨山神社の鳥居前にて拝みます。

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これから浪板集落にて神楽を修することを告げる儀礼として権現舞を行う。

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近隣の家にて門打ち

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家人には権現頭でもって身固めをし、諸厄消除の加持祈祷をなす。

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民家の神棚に向かって権現を回し、縁側に出された敬供物に御祝いを上げて感謝の意とする。

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動画でどうぞ

テーマ:伝統芸能 - ジャンル:学問・文化・芸術

2019.02.10 |

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祭・・・それは祈り、畏れ、そして縋り付くばかりの信仰、神人共生の歓びの象徴。さて、明日のエネルギーの糧を求めに彷徨おう。

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