富谷田植踊「種蒔き、田植」@中東北田植え踊り大会
さて本日は、中東北田植え踊り大会から富谷田植踊で種蒔き、田植です。
富谷田植踊のある富谷市は仙台市北隣りの農村部でしたが、近年は市街化が進んで人口増加とともに平成28年に富谷町から市制施行となっています。
で、富谷田植踊の由来は当日のパンフレットより
「口伝によりますと、文禄元年(1592年)豊臣秀吉の朝鮮出兵(征韓の役)への兵派遣要請に対して伊達政宗は、三千の兵を正月5日に岩出山城を出征させ、6日に黒川郡七つ森で狩りをして獲物である鹿(猪)を門出として戦の神にまつりました。このとき、お祝いに原の田植え踊りなどが披露されました。
原の田植え踊りは、特に政宗の目に留まり、褒美として踊りの衣装の裾に伊達家の家紋の「竹に雀」の「竹の葉」を使用することが許されました。
この田植え踊りは、正月3日から14日まで各戸をまわり踊り歩き、正月のお祝いとその年の五穀豊穣を祈る最も素朴な踊りです。
昭和35年4月23日に「富谷田植踊り」として宮城県の無形民俗文化財の指定を受けました。
また、平成20年11月には、地域文化功労者文部大臣表彰を受けております。
現在、富谷市富谷小学校の児童や市役所職員に田植踊りを教えて伝承に努めています。」
ということです。
演目内容は二段構成になっています。
前段は田遊びともいえる稲作を模した所作の踊りで、田起しから種蒔きまでを演じます。
お囃子は笛と太鼓ですが、これが十二座神楽のものに似ていますので、神楽囃子から取り入れたものかもしれません。
(踊りの所作もなんとなく十二座神楽の道化の所作と似ています)
田事の最初は田起こしです
次に田ならしです。
種籾の入った籠を手にした夫婦が出て仲良く種まきです。
後半は早乙女による田植えです。
弥次郎です、鈴を持って踊るのが特徴ですか。御年91歳とのことですが、矍鑠なんてものでない動きです。
最初に跳ね太鼓ですが、こちらのは正に跳ねて打つ太鼓ですね。
続いて早乙女の頭に笠をつけての踊りとなります。
ところで早乙女の笠は、頭に載せた一本の棒のようなもので支えていますので、右に左にと踊るたびに笠がくるくると回ります。
まるで大念仏の傘のようですね。
いかにも仙台田植えといった田植踊でした。
仙台周辺の田植踊を集めたのも見てみたいと思います。
動画でどうぞ
