狼ケ志田神楽「風流羽衣」@奥州こども芸術発表会2019
さて本日は、奥州こども芸術発表会2019から狼ケ志田神楽で風流羽衣です。
狼ヶ志田神楽さんの由来について(南部神楽系譜調査報告書より)
「狼ヶ志田神楽は、文久元年神楽の祖、菅原甚太郎、菅原新右エ門、菅原今朝吉、小野寺長蔵等が、小山、中沢神楽の本庄板太郎より山伏神楽を伝授された。
明治二十五年十一月、菅原甚太郎が上昼沢佐藤家を通して達古袋と縁組をしたことから、西磐井郡萩荘村達古袋阿部徳太郎、小岩彦三郎両師匠より達古袋神楽を伝授された。
達古袋神楽は、達古袋に永住した羽黒山系山伏一七代元道常学院相模坊が指導したと言われる。
大正五年二の台、養ヶ森、大正八年恩俗、衣川雲南田等に狼ヶ志田神楽を伝授している。
明治二五年初代庭元菅原甚太郎より昭和四四年九代庭元青沼松男に引継がれている。」
現在の代表jは高橋先雄さんです。
さて演目の風流羽衣は、狼ヶ志田神楽さんとしては10年ぶりの復演ということで、演じるのは中学生女子たちです。
神楽をやりたいと志願してきた二人の中学生に羽衣を教えてこの日のために練習してきたということです。
何とも頼もしい話ではないでしょうか。
さて、羽衣です。
演目としては山伏神楽由来のものですが、古くは奈良時代の風土記に説話として描かれ、後には三保の松原の羽衣伝説が有名です。南部神楽では、能楽の羽衣を底本として描かれております。
天女です。
漁師の白龍です。
天女が松の枝に掛けた羽衣を見つけ、家の宝にと持っていったので天女は元へ帰ることができなくなる。
羽衣伝説には、両者が夫婦になって子を残して天に帰るパターン等がありますが、南部神楽では漁師が天女に天人の舞を見せてくれれば衣を返すという筋立てになっています。
かくして目出度く天に帰ることとなり、天女と白龍のが祝の舞納めとなりますが、この日はもう一組の天女と白龍のダブルキャストでした。
これからも神楽続けてくださいね。
動画でどうぞ
