秋葉大権現川原獅子舞 正月悪魔祓い門付け2019
さて本日は、大震災以降毎年訪問している陸前高田市高田町の川原地区で正月に斎行されている権現舞に行って参りました。
ここの権現舞は、昭和54年に大船渡市の船河原という地区に権現舞があり、その地区で姻戚関係があった者が伝えたということです。
それまでは、この高田町川原町内会にはうごく七夕の祭り組はあったが、旧盆の行事としての繋がりはあるものの、正月に集まったときには祀るものがないということと、夏の七夕行事の資金集めのためにも権現舞を回しての御花集めは重要な行事でとしたこと。
しかるに震災以降は、もともとの町内会にいた人たちがバラバラに分散して住んでいるため、この門付けも困難を究めていました。
そこに沢山の善意の加勢があって、震災後も途切れること無くこの祭りが続いてきました。
そして祭りの根拠地となる町内会の会館も仮設で点々としてきましたが、この度嵩上げした旧川原町内に戻ってきました。
震災当時に発見された会館の看板が新たに掲げられ、また新しい一歩を踏み出したという感じです。
祭りの要素は、歳の初めにあたって住民の災厄消除や五穀豊穣、大漁満船を祈願して権現様の力を借りて祈祷するものです。
囃子は太鼓と笛で、気仙地方の権現舞の囃子です。
震災後の数年は仮設住宅などを回っていましたが、8年目となった今年は、住宅再建した旧町内会の方々の新築祝いを込めた門付けが目立ちました。
それにしても、巡幸の道々が来るたびに変わっているので、どこをどう走っているのかわからなくなるほど。
この日も陸前高田市では成人式が行われていましたが、新生陸前高田市の発展を祈るものです。
ところで、アバッセたかたエリアではいろいろな店が沢山できていますので、皆さんおいで下さい。
今日も蕎麦屋、ラーメン屋、お菓子屋さんなどには行列がたくさんできるほど賑わっていました。
最後にはなりましたが、この日すべての門付けが終わった後で、震災犠牲になった消防団の慰霊碑に権現様を掛ける若者たちがいました。
兄を失った妹が連れてきたと思われますが、津波が迫ってきている中で、市民に避難を呼びかけながらも自らの命を失った青年たち。
今年も悪魔祓いできたよと報告する優しさが高田の人たちの優しさなのだろう。
動画でどうぞ
