胡四王神楽「鶏舞」@胡四王蘇民祭2019
さて本日は、毎年正月2日恒例となりました胡四王神社蘇民祭で奉納される胡四王神楽についてです。
胡四王蘇民祭とは、無病息災と五穀豊穣を祈願する祭で、慶応元年(1865)から始められたという。
1月2日に社務所において祈年祭が行われた後に、数十名の青年が松明を手に裸参りで山頂に到着、境内外を清める浄火祭の後、力餅をまき、蘇民袋の争奪戦を展開するもので、正月の神事にふさわしい雪と火と裸の勇壮な伝統行事ということです。
岩手の蘇民祭は今もなお県内各地で行われていますが、ここ胡四王蘇民祭は年の一番はじめに行われるものです。
さて、蘇民袋争奪戦が開始されるまで神社の神楽殿にて、胡四王神楽さんが奉納しました。
胡四王神楽の由来について
胡四王神楽は大同2年(807)坂上田村麻呂が東夷東征の際、戦勝祈願する為に勧請した胡四王神社に奉納する神楽です。
古くは康保年中(964-968)に山伏修験者が病魔退散・厄災消除を祈願して神楽を奉納したという言い伝えがあり、神社に伝わる最古の獅子頭には慶長三年(1598)の銘があるという。
現在の舞は、安政3年(1856)に東和町小山田出身の獄妙泉寺の寺男であった宮川文助が、矢沢の屋号小倉掛の中島新蔵・米蔵兄弟に伝承したのが始まりとされる。このことは神楽庭元の中島家に所蔵される「神楽人改」に中島兄弟他五名が安政巳年(1859)に神楽を始めたとする記述による。(以上 中島奈津子著「早池峰神楽の継承と伝播」抜粋3)
ということです。
正月の舞初めにはやはり鶏舞が相応しい。
お屠蘇とご馳走でヤワになった頭を清冽に清め祓ってくれそうな奏楽の響きに、今年も参拝できたことで今年一年の加持を得たなと思う次第です。
元旦以降そちらこちらの神社にお参りしましたが、一様に語られるのは平成最後のというキーワード。
神事全般に様々な取り組みが予想される今年ですが、神楽だけは変わらなく続いてほしいと願うものです。
動画でどうぞ
