土沢神楽「天熊人五穀」@江刺民俗芸能フェスティバル2018
さて本日は、江刺民俗芸能フェスティバル2018から土沢神楽で天熊人五穀です。
土沢神楽は、花巻市東和町の鏑八幡神社に奉斎する山伏神楽で、正式には早池峰大償流土沢神楽と称します。
大償神楽からの伝承とされていますが時期は明確でないものの、弘化年代の神楽道具などから推測されます。
明治の初期からしばらく中断していたが、明治40(1907)年ごろ、大償の師匠・佐々木直八安太郎を招いて復活したといい、石鳩岡神楽とともに「記録作成等の無形の民俗文化財」として国選択指定を受け、岩手県指定の無形文化財でもあります。
舞い方は早池峰神楽の古い型を残しているといわれ、2月11日の舞初めを始めとして、9月の鏑八幡神社の祭礼などに上演されます。
土沢神楽と江刺の繋がりといえば、嘉永6年に江刺の佐野向神楽に指導伝授したという縁もありますので、この日の特別出演となったようです。(もう一つ別の理由もありましたが)
さて、五穀舞というのは、世の中の食物の由来を説く演目ですが、通称男五穀と女五穀の表裏一体となった演目があります。
女五穀は天照皇大神が最初に出て五穀の種を探すことから始まる演目で、男五穀は天照皇大神の使者、天熊人が出て五穀の種を探しにいくことから始まります。
で、天熊人です。
天太玉命が出て、天熊人に豊葦原の中津国へ行って保食神を訪ねて来いと命じます。
すると保食神と稲荷神が現れて五穀の種を差し出します。
保食神
保食神から成れる五穀の種を献上し、人の世の今までも五穀の種の尽きること無しと寿ぎ千代の御神楽となります。
面を外しての崩し舞にて舞い納めます。
ところで、大会実行委員長は小田代神楽の会長さんですが、小田代神楽さんでは毎年2月10日(建国記念の日の前日)に神楽鑑賞会を開催しいますが、来年のゲストはこの土沢神楽さんということです。また近くなったら祭りの追っかけ掲示板に掲載します。
動画でどうぞ
