中野七頭舞@岩手の大地に舞う
さて本日は、岩手の大地に舞うから中野七頭舞です。
中野七頭舞の由来について当日パンフレットより
「中野七頭舞は、宮古市の黒森神社に伝わる黒森神楽を起源にしていると伝えられています。
黒森神社から北に35Km、海に面した岩泉町小本地区中野は、古くから夏にオホーツク海から吹き込む北東風「やませ」により作物が育たず、農民は苦しい生活を送っており、特に「天保の七年飢渇」と呼ばれる7年間にも渡る大凶作では、多数の餓死者が出る悲惨な状況となりました。そこで豊作を祈るべく、天保7年生まれの神楽太夫・工藤喜太郎が黒森神楽のいいところを採り集めてつくったのが七頭舞の始まりと言われています。」
ということです。
そして、その伝統継承を繋ぐということで地元の岩泉高校が長年に渡って取り組んできました。
「平成2年度郷土芸能同好会発足。同年の第14回全国高等学校総合文化祭郷土芸能部門に出場し、優秀賞受賞及び東京公演を皮切りに、同7・14・18・26・28・29・30年度も全国高文祭芸能部門に出場。
26年度には優秀賞・文化庁長官賞を受賞、同年の岩手県高文祭郷土芸能発表会で特別賞を受賞。同年、岩手県主催海外文化交流連携事業でパリ日本文化会館の演に参加。28年度の全国大会では優良賞を受賞。昨年度の県高文祭郷土芸能発表会でも最優秀賞を受賞し、今年度全国大会出場の切符を手にしました。」
中野七頭舞は黒森神楽の「シットギジシ舞」を基本として創作したもので、踊り手にはそれぞれ役割があり、「先打ち」、「谷地払い」、「薙刀」、「太刀」、「杵」、「小鳥」「ササラスリ」の七つに分かれ、七頭舞の由来となっている。
この日は道具取りの中でシットギ餅を搗く様も再現されました。
また、黒森神楽で直会や、めでたい席などで歌われる神楽御祝を全員で歌ったのも良い取り組みだとおもいました。
舞も「道具取り」、「横跳ね」、「チラシ」、「戦い」、「ツットウツ」、「三足」、「道具納め」の七種類あり、原野を開墾し、作物を植え、害獣から守り、収穫を分かち合う農民の日々の営みを演じているという。
幾多の困難に立ち向かってきた岩泉小本の皆さんに応えるためにも、これからも元気で踊りを継承してください。
動画でどうぞ
