三ヶ尻座敷田植踊「早乙女の本踊り」@第38回金ケ崎町郷土芸能発表大会
さて本日は、第38回金ケ崎町郷土芸能発表大会から三ヶ尻座敷田植踊で早乙女の本踊りです。
金ケ崎町内には庭田植と座敷田植の双方ありますが、金ケ崎での座敷田植のルーツは三ヶ尻とされています。
由来については金ケ崎町の文化財伝承芸能(昭和60年菊地常美)より抜粋
「文政13年(1816)生まれの菊地伝三郎が何処から踊りを習得して広めた。
当時の踊りは早乙女の踊りだけであったが、大正7年頃に瘤木の千葉五四郎らが内役となり踊子4人に伴頭(はんどう)2人の踊りを仕立てた」とある。つまりこの時から今の芸態の田植踊になったと推量されます。
以来伝承が引き継がれ、昭和44年に三ヶ尻芸能保存会が発足し、現代表は鈴木美登里さんということです。
また、現在の囃子は太鼓と唄上げだけですが、かつては三味線や笛もついていたということです。
ちなみに囃子方のことを下座と称しています。
仙台田植踊では弥十郎と称する進行役は、こちらでは伴頭といい、口上を述べてから踊りの指揮を取る役どころです。
三ヶ尻座敷田植踊では、最初に前座として苗代掘りを男女二人が農作業の所作を交えながら面白おかしく演じる。
この日は子どもたちだけなので、省略して本踊りから始まりました。
伴頭が次の演目を言い立てます。
本踊りの演目は手振りに始まる7演目です。
最初は素手で舞う手振りで、次は扇を一本持って踊る一本木です。
続いて扇を二本持つ二本木です。
続いて仙台田植、そして輪に紐を十文字に通して銭を付けた銭太鼓を持って踊る銭太鼓です。
最後は手拭を振りながら踊る代洗いです。
動画でどうぞ
