達谷窟毘沙門神楽「御神楽、女舞」@第38回金ケ崎町郷土芸能発表大会
さて本日は、第38回金ケ崎町郷土芸能発表大会からゲスト出演団体、平泉町の達谷窟毘沙門神楽で御神楽、女舞です。
達谷窟毘沙門神楽さんの由来について当日パンフレットより
「平泉町の達谷地区に伝わる神楽は、江戸時代達谷村の鎮守だった窟毘沙門堂の奉納神楽として、西光寺脇院で羽黒派修験の鏡覺院により舞われてきた。窟毘沙門堂の神楽の歴史は古く、寺に伝わる獅子頭(権現)は室町時代の作と思われ、中世に遡る県内屈指の古い芸能とされている。」とあります。
また、明治初期、水沢市北下幅神楽と、大正初期水沢市瀬台野神楽を指導し交流がなされていた。
現在の神楽は、昭和四八年、平泉町平泉字上窟の阿部幸吉師匠の指導により復活したものである。
古い庭元のことは不明であるが、現在照井幸男が代表者となり世話している」
とありますが現在の代表は照井幸男の娘さんの照井幸子さんです。胴取は孫にあたる照井久美さんです。
平泉町では神楽後継者を育成するために中学生郷土芸能体験講座を開催していましたが、その成果が徐々に顕れてきているようです。
子供の後継者欲しさに一本釣りするというのがよく見られますが、子どもたちだって一人でやるより同年代の友達と一緒に始めたほうが楽しいし続けられると思います。
最近中高生で神楽に入ってくる子どもたちは友達二人とというのが多いですから、是非ご一考を。
さて、同じ南部神楽圏でも胆沢地方と一関地方では舞の雰囲気が違う場合があります。
その一つが女舞、姫舞とも呼んだりしますが、若い女役の舞手が一人で扇や鈴を持って華麗に舞う南部神楽ならではの美しい舞です。役どころとしては宝剣納めの磐長姫、安倍保名の葛の葉姫、そして岩戸開きの天宇受売命等で踊られます。
またこの女舞の時にだけ掛けられる唄は 〽 センヤーハー 山の端 でるため、これを山の端舞とよぶこともあります。
この日の舞手は照井幸子代表です。さすが見事な山の端舞でした。
動画でどうぞ
